老犬の便秘|水分・姿勢・お腹のマッサージで家庭でできること
更新日:7 日前
年をとった愛犬の便が、何日も出ていない。
トイレで長くいきんでいるのに、なにも出ない姿を見ると、胸がぎゅっとなります。
「うちのやり方が悪いのだろうか」と、ご自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。
ここでは、ご家庭で今日から見直せる水分・姿勢・お腹のケアと、受診を考えたい目安を、静かに整理してお伝えします。
この記事でわかること
老犬の便が出にくくなる背景を、原因別に整理して理解できる
水分のとり方を無理なく増やす工夫
排泄の姿勢を支える具体的な方法(住宅事情への配慮も含む)
お腹のマッサージの手順と、控えたほうがよい場面
「様子を見る」ではなく受診を考えたい目安と、記録の残し方
老犬の便が出にくくなる背景
便秘はひとつの原因で起きるとは限りません。いくつかの要素が重なっていることも少なくありません。
原因によって、ご家庭でできることも変わってきます。まずは思い当たるものがないか、静かに見渡してみてください。
水分が足りていないことによるもの
年齢とともに、のどの渇きを感じにくくなったり、水飲み場まで歩くのがおっくうになったりすることがあります。
水を飲む「量」ではなく「回数」が減っていることに、気づきにくいのがこの時期です。
筋力の低下・姿勢の崩れによるもの
排便は、後ろ足で踏ん張り、お腹に力を入れる動作です。後ろ足が滑ったり、腰が落ちたりすると、いきむ力がうまく伝わりません。
フローリングで足が流れてしまい、途中であきらめてしまう子もいます。
食事の内容や量の変化によるもの
食欲が落ちて食べる量が減ると、便のもとになる材料そのものが減ります。
療法食への切り替えや、やわらかいものへの変更でも、便の状態は変わることがあります。
痛みや病気によるもの
腰やお尻まわりの痛み、肛門まわりのトラブル、内臓の病気などが背景にある場合もあります。
この領域は診断が必要な範囲です。自己判断はせず、かかりつけの獣医師にご相談ください。
環境や気持ちによるもの
寒い場所のトイレ、滑る床、家族の生活リズムの変化などで、排泄をがまんしてしまうことがあります。
「出せない」のではなく「出したくない場所になっている」というケースも、意外と見落とされがちです。
家庭でできること① 水分をそっと増やす
いちばん取りかかりやすいのが水分です。ただ、「たくさん飲ませよう」と器を大きくしても、うまくいかないことがあります。
大切なのは、飲む量ではなく、飲む機会を増やすという考え方です。
工夫 | ポイント |
水飲み場を複数置く | 寝床のそば、通り道など、歩かずに届く場所に |
器の高さを上げる | 首を下げる姿勢がつらい子は、台に載せると飲みやすいことがあります |
ごはんに水分を足す | ぬるま湯でふやかす、スープ状にするなど(内容は獣医師にご相談を) |
ぬるめの温度にする | 冷たい水を避ける子もいます |
声をかけて誘う | 起きたとき、散歩のあとなど、タイミングを決めて |
寝たきりに近い子の場合は、姿勢によってはむせやすくなることがあります。飲ませ方に不安があるときは、獣医師や訪問のスタッフにご相談ください。
家庭でできること② 排泄の姿勢を支える
いきむには、足元の安定が欠かせません。便秘だと思っていた子が、床を変えただけで出せるようになることがあります。

足元を安定させ、足裏を床につけたまま支える姿勢の図。
トイレの場所にマットやカーペットを敷き、足が滑らないようにする
足裏の毛をこまめに整える(肉球が床をつかめるように)
体の下からタオルを通し、お腹と後ろ足を軽く支える
支えるときは持ち上げすぎず、足裏が床についた状態を保つ
いきむ間だけ支え、終わったらすぐに楽な姿勢へ戻す
北九州市は坂道の多い地域で、玄関先に段差のあるお宅も少なくありません。外での排泄が習慣だった子が、外に出づらくなったことをきっかけにリズムが崩れることもあります。
その場合は、屋内でも同じ足ざわり・同じ姿勢で排泄できる場所を用意しておくと、切り替えが穏やかに進むことがあります。
家庭でできること③ お腹のマッサージ
やさしく触れることで、体の緊張がゆるむことがあります。強く押す必要はありません。

横になった姿勢で、時計回りにやさしくなでるマッサージの流れ。
手順の目安
部屋を暖かくし、犬が横になれる姿勢にする
手のひらを温めてから、お腹にそっと当てる
時計回りに、皮膚をなでる程度の力でゆっくり円を描く
腰から尾のつけ根にかけても、手のひらでさする
1回あたり数分、いやがるそぶりが見えたらそこで終える
控えたほうがよい場面
食後すぐ
お腹が張って硬い、触ると痛がる
嘔吐がある、ぐったりしている
手術のあとなど、獣医師から安静の指示が出ている
痛がるお腹は、押してはいけないお腹です。 迷ったときは中止して、かかりつけの獣医師にご相談ください。
どこにも書かれていないけれど、役に立つこと
ここでひとつ、あまり語られない知恵をお伝えします。
「便が出ていない日数」よりも、「いきんだ回数と時間」を記録するほうが、診察で役に立つことがあります。
出ていない日数だけを伝えると「便秘」としか共有できません。けれど、何度もいきんでいるのか、まったくいきまないのかで、状況の受け取られ方は変わってきます。
また、おむつやシーツを使っていると、少量の便が出ていたことに気づきにくくなります。交換のときに、うっすら付着がないかを見ておくと記録の精度が上がります。
記録したい項目 | 書き方の例 |
排便の有無と量 | 「なし」「少量(親指大)」など |
便のかたさ | 硬い/ふつう/ゆるい |
いきみ | 回数と、1回あたりのおおよその時間 |
排尿 | 出ているか、量は普段どおりか |
食事・水分 | 食べた量、飲んだ回数 |
元気・食欲 | いつもと比べてどうか |
排便が出ないと思っていたら、実は排尿のほうが出ていなかった、ということもあります。便と尿は分けて記録しておくと安心です。
受診を考えたい目安
次のような様子が見られるときは、早めにかかりつけの獣医師にご相談ください。
何度もいきんでいるのに、便も尿も出ていない
お腹が張って硬い、触ると痛がる、うずくまって動かない
嘔吐をくり返す、食欲がまったくない
ぐったりして、呼びかけへの反応が鈍い
血の混じった便が出た
数日にわたって排便がなく、元気や食欲も落ちている
家庭でのケアはあくまで暮らしを整えるものです。診断や治療、お薬の判断は、獣医師の領域になります。
私たちしっぽも医療行為は行いません。できるのは、日々のお世話と、受診につなぐお手伝いまでです。
ご自宅で受けられるケアという選択肢
介護が長くなると、水を勧め、姿勢を支え、記録をつけ、通院にも付き添う——その積み重ねが、じわじわと重くなっていきます。
しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)にうかがう訪問型のケア事業者です。お預かりではなく、住み慣れたご自宅のまま、移動の負担をかけずにケアを受けていただけます。
坂道や段差のあるお宅、車の出しづらい住宅街でも、こちらからうかがう形なら、その子を動かさずに済みます。
サービス | 内容 | 料金 |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で | 1時間 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 病気やケガ、手術後などの療養生活を支える | 1時間 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくる | 1時間 6,000円〜15,000円 |
病院帯同サービス | 通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える | 1回 10,000円〜15,000円 |
グリーフケア(オンライン可) | ご家族の気持ちのご相談 | 1時間 3,500円〜 |
エンゼルケア(お花代含む) | お別れのあとのお世話 | 25,000円〜50,000円 |
料金は犬のサイズや内容によって幅があります。すべてのサービスで、事前に無料カウンセリングを行っています。
24時間対応・要予約です。原則として当日のお申し込みはお受けできませんが、緊急性が高いと判断した場合は、できる限り対応いたします。詳しくはお問い合わせください。
ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。しっぽに声を届けて。
よくあるご質問
何日出ていなかったら受診したほうがよいですか
日数だけで一律に線を引くことは難しく、その子の普段のリズムによって変わります。何度もいきんでいる、お腹が張っている、元気や食欲が落ちているといった様子があれば、日数にかかわらず、かかりつけの獣医師にご相談ください。
家でお腹を押して便を出してあげてもよいですか
強く押して出そうとすることは、体に負担をかける場合があります。ご家庭でできるのは、なでる程度のやさしいマッサージまでと考えていただくほうが安心です。処置が必要かどうかは、獣医師にご判断いただく領域になります。
通院の付き添いだけをお願いすることもできますか
病院帯同サービスとして、通院への付き添いのみのご依頼も承っています。普段の排泄の様子や記録を獣医師にお伝えするお手伝いもいたします。内容やご希望は、無料カウンセリングの際にお聞かせください。
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ひとりで抱えなくて大丈夫です
「まだ相談するほどのことじゃないかもしれない」
「こんなことで連絡していいのかな」
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何を相談すればいいのかも、まだ分からない
合同会社しっぽは、北九州市内でシニア犬・老犬・療養中のわんちゃんの訪問ケアを行っています。
ご自宅にうかがうかたちなので、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにお世話ができます。
いきなりご契約ではありません
ご依頼の前に、まず無料のカウンセリングを行います。
いまの様子とご家族のご希望をうかがったうえで、その子に合ったケアをご提案します。
「話を聞いてみるだけ」で構いません。
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病院帯同 | 通院に付き添い、普段の様子を獣医師にお伝えします |
エンゼルケア/グリーフケア | お別れのあとのお世話と、ご家族のお気持ちのご相談 |
ご相談・ご予約
📞 093-982-0919(ご予約受付 8:00〜21:00)
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