老犬の呼吸が荒いとき|落ち着いて見ておきたいことと受診の目安
更新日:7 日前
愛犬の呼吸が、いつもより速い。肩で息をしているように見える。
そんなとき、頭が真っ白になってしまう飼い主さんは少なくありません。
夜中や早朝だと、どこにも相談できずに朝を待つこともあります。
この記事では、あわてる前に見ておきたいことと、受診を考える目安を、順を追って整理します。
この記事でわかること
「呼吸が荒い」を客観的に見るための安静時呼吸数の数え方
老犬の呼吸が荒くなるとき、背景に考えられることの整理(原因別)
家でできる環境の整え方と、姿勢のととのえ方
受診を急いだほうがよい様子と、獣医師に伝えると役立つ情報
介護する側が息切れしないための、休む手立て
まず、「安静時呼吸数」を数えてみる
呼吸が荒いかどうかは、感覚だけでは判断が難しいものです。そこで役に立つのが「安静時呼吸数(1分間に胸やお腹が上下する回数)」です。
これは、家庭で誰でも測れて、しかも獣医師に伝えたときにいちばん伝わりやすい情報のひとつです。
数え方の手順
眠っている、または横になって落ち着いているときに測る
胸かお腹が「ふくらんで、へこむ」までを 1回 と数える
15秒数えて4倍する(もしくは30秒数えて2倍する)
直前に散歩・興奮・食事があったときは、少し時間をおいてから

眠っているときに胸やお腹の動きを数える、安静時呼吸数の測り方。
暑い部屋やストーブの前では数字が上がります。エアコンの効いた、静かな場所で測るのがおすすめです。
目安の考え方
状態 | 一般的にいわれる目安 |
眠っている・安静にしている | おおむね1分間に15〜30回程度 |
数字が高めで続く | 40回を超える状態が続くなら相談を検討 |
あわせて見たいこと | 舌や歯ぐきの色、姿勢、鳴き声、動きたがるか |
数字はあくまで目安で、犬種・体格・年齢によって差があります。判断が必要な場面では、かかりつけの獣医師にご相談ください。
どこにも書かれていない、いちばん役に立つ準備
「元気なときの数字」を一度だけ測って、メモしておくことです。
呼吸が荒くなってから初めて測っても、その子にとって多いのか少ないのかが分かりません。ふだんが18回の子の30回と、ふだんが28回の子の30回では、意味が変わってきます。
冷蔵庫に貼った紙でも、スマートフォンのメモでも構いません。日付と数字だけで十分です。
老犬の呼吸が荒くなるとき、考えられること
呼吸の変化には、いくつもの背景があります。ここでは代表的なものを整理します。どれに当てはまるかを家庭で決める必要はありません。「獣医師に伝える材料を集める」つもりで読んでみてください。
暑さ・興奮によるもの
犬は汗をかいて体温を下げることが難しく、口を開けた「パンティング(ハアハアという呼吸)」で熱を逃がします。
シニア期になると体温の調節がうまくいきにくくなり、若い頃と同じ室温でも荒く息をすることがあります。涼しい場所に移して落ち着けば、これに当たることが多いとされます。
痛みや不快感によるもの
関節や腰の痛み、お腹の張り、床ずれの痛みなどでも、呼吸は速くなることがあります。
特定の姿勢のときだけ荒くなる
抱き上げたときや、体の一部に触れたときに息が変わる
落ち着いて眠れず、体勢を何度も変える
こうした様子があれば、痛みが関わっている可能性を含めて獣医師にお伝えください。
心臓や気管、肺の不調によるもの
シニア期には、心臓や気管の状態が呼吸に影響することがあります。
夜間や明け方に呼吸が速くなる
咳のような音が出る
首を伸ばし、肘を張った姿勢で息をする
舌や歯ぐきの色が、いつもより白い・紫がかって見える
これらは様子見をせず、早めの受診を検討したい変化です。
認知症や不安によるもの
高齢になると、昼夜が逆転したり、夜になると落ち着かなくなったりすることがあります。不安が強まると呼吸も浅く速くなります。
飼い主さんが近くにいて、静かに体をさすると落ち着く場合は、不安が背景にあることもあります。ただし、他の原因と重なっていることも珍しくありません。
終末期に見られる呼吸の変化
看取りの時期が近づくと、呼吸のリズムがゆっくりになったり、間があいたり、大きく息を吸い込むような形に変わることがあります。
この変化を「苦しませてしまっている」と受け止め、ご自身を責める飼い主さんはとても多いものです。 そうした場面でも、判断をひとりで抱え込まず、かかりつけの獣医師に今の状態を伝えていただければと思います。
家で今日からできること
環境をととのえる
室温を下げすぎず、風が直接当たらない位置に寝床を移す
空気がこもらないよう、静かに換気する
水をすぐ飲める位置に置く(顔を上げなくても届く高さに)
人の出入りが多い場所から、少し離す
姿勢をととのえる
呼吸が苦しいとき、犬は自分が楽な姿勢を探します。無理に横に寝かせようとせず、その子が選んだ姿勢を支えるほうが落ち着くことがあります。

胸の下を支えて上体を少し起こす、呼吸が楽になる寝かせ方の一例。
胸の下に薄いクッションを入れ、上体をわずかに起こす
首が曲がりすぎないように、頭の下を支える
同じ姿勢が続くときは、時間を決めて体の向きを変える
記録を残す
あとから振り返れるように、簡単な記録があると助かります。
記録すること | 書き方の例 |
安静時呼吸数 | 「6/12 22時 32回」 |
呼吸が変わった時間帯 | 「明け方4時ごろが多い」 |
そのときの様子 | 「立ったまま、首を伸ばしていた」 |
食事・排泄 | 「朝は完食、夕は半分」 |
スマートフォンで10秒ほどの動画を撮っておくのも、とても有効です。 診察室では落ち着いてしまって、家での様子が再現されないことがあるためです。
受診を考える目安と、伝え方
早めの受診を検討したい様子
安静にしていても呼吸が速い状態が続く
舌や歯ぐきの色が、白っぽい・紫がかっている
横になれず、座ったまま、または立ったまま息をしている
ぐったりして反応が鈍い
呼吸に合わせて、ゼーゼー、ヒューヒューという音が出る
迷ったときは、様子を見るより先にかかりつけの動物病院に電話で相談してください。電話で状況を伝えるだけでも、行くべきか、朝まで待てるかの判断材料になります。
獣医師に伝えると役立つこと
伝える項目 | 具体例 |
安静時呼吸数 | 「昨夜は38回、今朝は32回」 |
いつから | 「3日前の夜から気になり始めた」 |
どんなときに | 「寝入ってしばらくすると速くなる」 |
変化したこと | 「散歩を途中で止まるようになった」 |
服用中の薬 | お薬手帳や薬の袋をそのまま持参 |
北九州で暮らす老犬の、季節と住まいのこと
北九州市は、門司区や八幡東区をはじめ坂道の多い地域があります。シニア期に入ると、その坂が呼吸への負担になることがあります。
これまでと同じコースでも、途中で止まる、帰り道だけ息が上がる、といった変化が出てきたら、コースを短く、平坦な道に変えるという方法があります。
夏場は日中を避け、早朝や日が落ちてからにする
アスファルトの照り返しを避け、地面に手の甲を当てて熱さを確かめる
集合住宅で階段の上り下りがある場合は、抱っこや介助を検討する
冬は玄関先や廊下との温度差を小さくする
また、通院のたびに車に乗せる、坂を下りるという動作そのものが負担になることもあります。住み慣れた家の中で過ごせる時間を長くすることは、呼吸の負担を減らす手立てのひとつです。
見ている側が、息切れしないために
呼吸が荒い愛犬のそばにいると、飼い主さんもまた、眠れない夜を過ごすことになります。
夜中に何度も起きて呼吸数を確かめる
外出中も気になって落ち着かない
少し目を離した自分を責めてしまう
こうした状態が続くと、心も体も限界に近づいていきます。「頑張らなくていい」と言われても難しいことは承知のうえで、それでも休む時間を確保していただきたいと思っています。
介護の場では、預け先の施設に連れて行く方法と、ご自宅に来てもらう方法があります。合同会社しっぽは訪問型で、住み慣れたご自宅にうかがい、移動の負担をかけずにケアを行います。 対応エリアは北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)です。
ご相談いただける主なサービス
サービス | 内容 | 料金 |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で | 1時間 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 病気やケガ、手術後などの療養生活を自宅で支える | 1時間 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 介護する飼い主が休むための時間をつくる | 1時間 6,000円〜15,000円 |
病院帯同サービス | 通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える | 1回 10,000円〜15,000円 |
グリーフケア | ご家族の気持ちのご相談(オンライン可) | 1時間 3,500円〜 |
料金はご状況や犬のサイズによって幅があります。すべてのサービスで、まず無料カウンセリングを行っています。
呼吸の記録を続けるのが難しい、通院時に症状をうまく説明できる自信がない、という場合は、病院帯同サービスで普段の様子や記録を獣医師にお伝えすることもできます。ご予約制で24時間対応しており、原則として当日のお申し込みはお受けできませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応いたします。
よくあるご質問
呼吸が速いだけで、元気も食欲もあります。すぐ病院へ行くべきでしょうか。
安静時呼吸数を数えて記録し、数字が高い状態が続くようであれば、まずは電話でかかりつけの獣医師にご相談ください。元気があっても、呼吸の変化が続くこと自体が伝えるべき情報になります。動画があると、より状況が伝わりやすくなります。
夜中だけ呼吸が荒くなります。日中は落ち着いています。
夜間や明け方に呼吸が速くなるという変化が見られることがあります。時間帯と呼吸数をメモに残し、診察のときに時間の記録ごとお伝えいただくと役立ちます。緊急性が高いと感じたときは、夜間対応の動物病院への連絡もご検討ください。
介護で疲れきっていますが、預けるのは可哀想で決められません。
同じように感じる飼い主さんは少なくありません。ご自宅にうかがう形であれば、愛犬は住み慣れた環境のまま過ごせますので、移動の負担がかかりません。どのような形が合うかも含めて、無料カウンセリングでご相談いただけます。
あわせて読みたい
ひとりで抱えなくて大丈夫です
「まだ相談するほどのことじゃないかもしれない」
「こんなことで連絡していいのかな」
そう思って、連絡をためらう方は少なくありません。
でも、こんな段階でのご相談も承っています。
夜中に何度も起きてしまい、自分の睡眠が足りていない
通院の付き添いが、体力的につらくなってきた
このまま自宅で看てあげられるのか、自信がない
何を相談すればいいのかも、まだ分からない
合同会社しっぽは、北九州市内でシニア犬・老犬・療養中のわんちゃんの訪問ケアを行っています。
ご自宅にうかがうかたちなので、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにお世話ができます。
いきなりご契約ではありません
ご依頼の前に、まず無料のカウンセリングを行います。
いまの様子とご家族のご希望をうかがったうえで、その子に合ったケアをご提案します。
「話を聞いてみるだけ」で構いません。
ご相談いただけること | 内容 |
訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助を、ご自宅で |
訪問ホスピス・ターミナルケア | 療養中・看取り期の穏やかな時間を支えます |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくります |
病院帯同 | 通院に付き添い、普段の様子を獣医師にお伝えします |
エンゼルケア/グリーフケア | お別れのあとのお世話と、ご家族のお気持ちのご相談 |
ご相談・ご予約
📞 093-982-0919(ご予約受付 8:00〜21:00)
💬 [LINEで相談する](https://line.me/R/ti/p/%40055sflba)
※「夜鳴きがひどくて…」の一言からで大丈夫です
✉️ [お問い合わせフォームはこちら](https://www.shippo21.com/)
※外出が多いため、メールでのお問い合わせをおすすめしております
対応エリア:北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)
24時間対応・要予約 ※原則として当日のお申し込みは承っておりませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応しております
動物取扱業登録済(第16014号)/愛玩動物救命士・愛玩動物看護師・愛玩動物介護士が対応します
ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。
まずは、しっぽに声を届けてください。





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