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耳が遠くなった老犬への接し方|声が届かなくても伝わる工夫

8 時間前
読了時間: 10分

年老いた愛犬が、名前を呼んでも振り向かなくなった。


そんな変化に気づいて、少し寂しくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。


耳が遠くなることは、犬が年を重ねていくなかで見られる変化のひとつです。


けれど、声が届かなくなっても、伝える方法がなくなるわけではありません。


この記事でわかること

  • 老犬の「聞こえていない」サインと、他の原因との見分け方

  • 声の代わりに使える、振動・視覚・触覚での伝え方

  • 眠っている愛犬を驚かせずに起こす方法

  • 耳が遠くなった犬と安全に散歩するための工夫

  • 家族全員で合図をそろえておく大切さ


「聞こえていない」のサインに気づく

耳の聞こえは、ある日突然なくなるというより、少しずつ変わっていくことが多いといわれています。そのため、飼い主さんも「最近ちょっと反応が鈍いかな」という程度で見過ごしてしまうことがあります。


次のような変化が見られたときは、聞こえ方が変わってきているサインかもしれません。


  • 名前を呼んでも振り向かない、反応が遅れる

  • インターホンや掃除機の音に反応しなくなった

  • 帰宅しても玄関まで来ない、寝たままでいる

  • 以前より吠える声が大きくなった

  • 寝ている時に近づくと、驚いてビクッとする


特に「驚き方が大きくなった」という変化は、聞こえの低下と結びついていることがあります。足音や気配で人が近づくことに気づけなくなり、急に触れられて初めて存在に気づくためです。


反応が鈍くなる原因は、耳だけとは限りません

「呼んでも来ない」という同じ行動でも、背景はひとつではありません。原因によって、できる工夫も変わってきます。


加齢による聞こえの変化

年齢を重ねるにつれて、高い音から聞こえにくくなっていくことがあるといわれています。犬笛のような高い音や、女性の高い声に反応しにくくなる一方で、低い音や振動には気づく、というケースも見られます。


耳の病気やトラブルによるもの

外耳炎や耳垢のつまりなど、治療で改善する可能性のある原因もあります。耳を気にして掻く、頭を振る、においが強くなった、といった様子があれば、加齢のせいと決めつけずに、かかりつけの獣医師にご相談ください。


認知機能の変化によるもの

聞こえてはいても、その音が「自分を呼ぶ声だ」と結びつかなくなっていることもあります。夜鳴きや旋回、昼夜の逆転などが同時に見られる場合は、聞こえ以外の変化も起きているのかもしれません。


様子

考えられる背景

まず試したいこと

高い声に反応しない

加齢による聞こえの変化

低い声・振動で呼びかける

耳を掻く・頭を振る

耳の病気の可能性

動物病院で診てもらう

呼ぶと来るが行動が噛み合わない

認知機能の変化

生活リズムの記録をとる

目も合いにくい

目の変化が重なっている場合も

明るさ・段差の見直し


見分けがつかないときは、無理に判断しようとせず、気づいたことをメモにして獣医師に伝えるという方法があります。


声の代わりに、三つの感覚で伝える

耳が遠くなった犬に何かを伝えるときは、「振動」「視覚」「触覚」という三つの入口があります。ひとつに頼らず、組み合わせるとより届きやすくなります。


振動で伝える

床を軽く踏む、手のひらで床を軽く叩く。この振動は、耳が遠くなった犬にも伝わりやすいといわれています。


強く踏み鳴らす必要はありません。愛犬が寝そべっている床に、そっと振動を送るくらいで十分なことが多いものです。


視覚で伝える

視界に入ってから、手を大きくゆっくり動かして合図を送ります。以前から使っていた「おすわり」「おいで」の言葉に、手のサインを添える練習をしておくと、聞こえが落ちてからも通じやすくなります。


夜間は、懐中電灯の光を床に当てて注意を引く方法もあります。目に直接向けず、床や壁を照らすようにしてください。


触れて伝える

触れるときは、まず視界に入ってから、体の側面や胸のあたりにそっと手を置くという順番が安心です。後ろや上から突然触れると、驚いて反射的に噛んでしまうことがあります。


伝えたいこと

手のサインの例

添えるとよい工夫

おいで

手のひらを上に、大きく手招き

床を軽く叩いて振動を送る

おすわり

手のひらを下に向けてゆっくり下ろす

目線の高さまでしゃがむ

ごはん

食器を持って視界で見せる

食器を軽く鳴らす振動

おしまい・待って

手のひらを前に出して静止

一拍おいてから体に触れる


サインは家族の間でそろえておくと、愛犬が混乱しにくくなります。冷蔵庫に紙を貼って共有しているご家庭もあります。


だれも教えてくれない、眠っている犬の起こし方

耳が遠くなった犬のケアで、意外と見落とされがちなのが「起こし方」です。


深く眠っているところを急に触られると、驚いて反射的に口が出てしまうことがあります。これは性格の問題ではなく、驚いたときの反応です。飼い主さんが「うちの子が噛むなんて」と落ち込んでしまう場面でもあります。


そこでおすすめしたいのが、においを先に届けるという方法です。


  • 手を、犬の鼻先から少し離れたところにそっと差し出す

  • そのまま数秒待つ(においで人の存在に気づいてもらう)

  • 犬が鼻を動かす、耳や体が少し動くなど、気づいた反応を待つ

  • それから、胸や肩のあたりに手を置く


嗅覚は、年を重ねても比較的保たれやすい感覚といわれています。「触れる前に、においで名乗る」という一手間が、驚きを減らしてくれることがあります。


同じ考え方は、床の振動でも使えます。近づくときに少し足音を強めに立てておくと、体に触れる前に気配が伝わります。


散歩と家のなかの安全を見直す

聞こえにくくなると、車や自転車の接近、他の犬の気配に気づきにくくなります。北九州市内は坂道や細い路地の多い地域があり、小倉北区や戸畑区のように住宅と幹線道路が近い場所も少なくありません。


散歩コースを、これまでと同じままにしなくてもよいのだと考えてみてください。


  • 伸縮リードは短く固定するか、通常のリードに切り替える

  • 車道側ではなく、飼い主さんが車道側を歩く

  • 坂道は下りのほうが足腰に負担がかかるため、平坦なコースへ変える

  • 夕方以降は、反射材やライトを付けて周囲から見えやすくする

  • 呼び戻しが効かなくなる前提で、リードを外す場面をつくらない


家のなかでは、驚かせない動線づくりが役立ちます。


場所

起こりやすいこと

工夫の例

廊下・ドア付近

開けたドアに気づかず接触

ドアの開閉をゆっくりに

ソファ・ベッド周り

寝ているところを踏みそうになる

寝床を人の動線から外す

玄関

来客に気づかず驚く

来客前に視界に入って知らせる

階段

呼び止めが効かない

ゲートで物理的に止める


段差や滑りやすい床は、聞こえの問題とは別に転倒の原因になります。ケアの見直しは、まとめて行うと負担が少なくて済みます。


「伝わらない」と感じる日があってもいい

手のサインを覚えてもらおうとしても、なかなかうまくいかない日があります。何度も呼びかけて、届かなくて、そんな自分に苛立ってしまう。そう感じる飼い主さんは少なくありません。


けれど、愛犬にとっては、声が届かなくなっても、そばにいる人の体温や、いつもの手のにおいはずっと変わっていません。伝わっているものは、思っているより多いのかもしれません。


それでも、介護の時間が長くなると、飼い主さんのほうが先に疲れてしまうことがあります。眠りが浅くなる、外出しにくくなる、誰にも相談できない。そういう状態を、ひとりで抱え込まないでいただきたいと思っています。


ご自宅で受けられるケアという選択肢

愛犬のケアを誰かに頼むとき、大きく「施設にお預けする方法」と「ご自宅に来てもらう方法」があります。


耳が遠くなった犬にとって、環境が変わることは想像以上の負担になることがあります。音で状況をつかめないぶん、慣れた家のにおいや床の感触が、安心の手がかりになっているからです。


合同会社しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)を対象に、ご自宅にうかがう訪問型のケアを行っています。移動をさせずに、いつもの場所のままケアを受けられる形です。


すべてのサービスで、まず無料カウンセリングを行っています。何を頼めばいいのかわからない段階でも、お話をうかがうところから始められます。


サービス

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高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助

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病気やケガ、手術後などの療養生活を支える

1時間 6,500円〜15,000円

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介護する飼い主が休むための時間をつくる

1時間 6,000円〜15,000円

病院帯同サービス

通院に付き添い、普段の様子を獣医師に伝える

1回 10,000円〜15,000円

エンゼルケア(お花代含む)

お別れのあとのお世話

25,000円〜50,000円

グリーフケア(オンライン可)

ご家族の気持ちのご相談

1時間 3,500円〜


料金は犬のサイズや内容によって幅があります。詳しくはお問い合わせください。


なかでもレスパイトケアは、介護をしている飼い主さんが休むための時間をつくるサービスです。北九州市では扱う事業者が少なく、しっぽが特に力を入れています。共倒れを防ぐことも、愛犬のためのケアのひとつだと考えています。


よくあるご質問

耳が遠くなったら、もう名前を呼んでも意味がないのでしょうか

そんなことはありません。聞こえの程度には幅があり、低い声や近くからの声には反応することもあります。声をかけながら手のサインや振動を添える、という組み合わせをおすすめしています。


聞こえていないのか、認知症なのか判断できません

ご家庭で見分けるのは難しい場合があります。気づいた変化を日付とともにメモしておき、かかりつけの獣医師にご相談ください。しっぽの病院帯同サービスでは、普段の様子や記録を獣医師にお伝えするお手伝いもしています。


通院の付き添いだけを頼むこともできますか

はい、病院帯同サービスとしてご利用いただけます。24時間対応・要予約で、原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応いたします。まずは無料カウンセリングでご相談ください。


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