引っ越し・転勤が決まったとき|老犬の負担を減らす進め方
引っ越しや転勤が決まったとき、まず頭に浮かんだのが愛犬の顔だった。そんな方は少なくないと思います。
若いころなら「慣れるだろう」と思えたことも、年をとった体には小さくない負担になります。目が見えにくい、耳が遠い、足元が不安定。そうした変化を抱えた子にとって、住まいが変わることは「世界のすべてが変わる」ことに近いからです。
ここでは、引っ越しが決まってから新しい暮らしが落ち着くまでの間に、飼い主さんができることを順を追ってまとめました。
この記事でわかること
老犬が引っ越しで負担を感じる仕組み(においと記憶の話)
引っ越しが決まってから当日までの、時期別にやっておきたいこと
移動当日と新居での最初の1週間の過ごし方
かかりつけの動物病院が変わるときに準備しておきたいこと
転勤で留守番が増える・帯同が難しいときの考え方
老犬にとって「引っ越し」が負担になる理由
犬は、私たちが思う以上ににおいと配置の記憶で暮らしています。玄関からリビングまでの角の数、いつも水を飲む場所、寝床から一番近い壁。目や耳が衰えるほど、この記憶に頼る割合は大きくなります。
引っ越しは、その記憶をまるごと書き換える出来事です。だからこそ、若い犬より回復に時間がかかることがあります。
環境の変化によるもの
家具の配置が変わり、いつもの動線が使えない
床材が変わって、足が滑る・踏ん張れない
部屋のにおいが「自分の家のにおい」ではない
窓の外の音、上下階の生活音が違う
生活リズムの変化によるもの
引っ越しの前後は、飼い主さんの生活そのものが不規則になります。食事の時間、散歩の時間、寝る時間がずれることも多いでしょう。
環境の変化より、リズムの変化のほうが先に体にあらわれることがあります。食欲が落ちる、夜に落ち着かない、といった形で出てくる場合があります。
飼い主さんの緊張が伝わることによるもの
手続き、荷造り、職場の引き継ぎ。飼い主さん自身が張りつめている時期でもあります。犬はその空気を敏感に感じ取り、そばを離れなかったり、逆にじっと動かなくなったりすることがあります。
ここで「かまってあげられなかった」と自分を責める必要はありません。引っ越しは、誰にとっても負担が大きい出来事です。
引っ越しが決まったら|時期別にやっておきたいこと
やることが多い時期だからこそ、順番を決めておくと迷いが減ります。おおまかな目安を表にまとめました。
時期 | 愛犬のためにやっておきたいこと |
決まってすぐ | かかりつけ獣医師に引っ越しの予定を伝える/新居周辺の動物病院を調べておく |
1か月前 | 新居の間取りで寝床・トイレ・水の位置を決めておく/床対策(滑り止め)の準備 |
2週間前 | 荷造りは愛犬のいない部屋から/寝床まわりは最後まで残す |
前日〜当日 | 移動中の水分・トイレ・薬の準備/落ち着ける場所の確保 |
到着後 | 寝床・トイレ・水を最初に設置/散歩は無理に増やさない |
「かかりつけ医に早めに伝える」ことの意味
意外と知られていないのですが、動物病院には診療情報を書面でまとめてもらえる場合があります。人でいう紹介状にあたるもので、これまでの経過や投薬の内容が新しい病院に伝わります。
高齢犬の場合、持病の経過や薬の調整の履歴が、そのまま今後の判断材料になります。引っ越しが決まった段階で、かかりつけの獣医師に相談しておくと安心です。
なお、慢性的な薬を飲んでいる場合は、移動の前後で切らさないよう日数の余裕についても確認しておくとよいでしょう。
荷造りの進め方|どこにも書かれていない順番のこと
荷造りは「使わない部屋から」が基本です。ただし老犬がいるご家庭では、もう一つ意識したいことがあります。
愛犬の寝床とその周辺は、最後の最後まで動かさない。 部屋がだんだん空っぽになっていく中でも、そこだけは変わらない場所として残しておく、という考え方です。
段ボールの置き方で気をつけたいこと
いつもの動線(寝床→水→トイレ→玄関)をふさがない
積み上げた箱が倒れない高さにとどめる
足元が見えにくい子には、通り道を広めにあけておく
洗わずに持っていくもの
引っ越し前につい全部を洗濯したくなりますが、愛犬の毛布やベッドカバーを1枚だけ、洗わずに持っていくという方法があります。
新居で最初にそれを敷くと、部屋の中に「自分のにおいがする場所」が生まれます。においは犬にとって、地図の目印のようなものです。すべてを新品にそろえるより、使い込んだものが混じっているほうが落ち着ける場合があります。
移動当日の過ごし方
移動そのものが、高齢の体には負担になります。手段ごとに気をつけたい点を整理しました。
移動手段 | 気をつけたいこと |
自家用車 | 2時間を目安に休憩/水分とトイレの機会/急ブレーキで体が飛ばないよう固定 |
公共交通 | キャリー内で長時間同じ姿勢になる/下に滑り止めと吸水シートを |
長距離(航空機など) | 高齢犬や持病のある子は事前に獣医師へ相談/各社の条件の確認を |
当日に重ねないほうがよいこと
引っ越し日の前後に、トリミング・爪切り・ワクチンなど別の負担を重ねないという工夫があります。体力を使う出来事は、できるだけ日を分けたほうが回復しやすいことがあります。
また、当日は人の出入りが多くなります。玄関が開けっ放しになりやすいので、愛犬には別室やキャリーなど、落ち着ける場所を用意しておくと安心です。
移動中に見られることのある変化
ふるえる、よだれが増える
落ち着きなく動き回る、あるいはまったく動かない
水を飲まない、嘔吐する
こうした様子が続く場合や、ぐったりして反応が鈍いときは、無理に予定を優先せず、移動先で早めに獣医師にご相談ください。
新居での最初の1週間
新しい家に着いたら、荷ほどきより先にやっておきたいことがあります。
最初に置くのは、寝床・水・トイレの3点。 この3つが決まると、犬にとっての「基地」ができます。ここを起点に行動範囲が少しずつ広がっていきます。
配置は「旧居の関係」をまねる
家の間取りは変わっても、寝床とトイレの距離感・向きをできるだけ旧居に近づけるという方法があります。寝床の右手にトイレがあったなら、新居でも右手に。
視力が落ちている子ほど、この「体で覚えた位置関係」が助けになります。完全に同じにできなくても、近づけるだけで戸惑いが減ることがあります。
床の滑りやすさを先に確認する
新しい住まいはフローリングがきれいで、そのぶん滑りやすいことがあります。後ろ足の力が落ちた子にとって、滑る床は転倒や不安の原因になります。
よく通る場所にマットやコルクマットを敷く
段差の前後には特に滑り止めを
足裏の毛が伸びていないか確認する
散歩は「短く・同じ道」から
新しい散歩コースは、いきなり長く歩かせず、短い距離を何日か繰り返すほうが覚えやすいことがあります。同じ道を通ることで、においの目印が増えていきます。
北九州市内での引っ越し・転勤で気をつけたいこと
市内での転居でも、区が変わると生活の感じ方はずいぶん変わります。
八幡東区や門司区のように坂道の多い地域では、これまで平坦な道を歩いていた子にとって散歩の負担が変わります。逆に、坂の上から平地へ移ると、歩き慣れた感覚が通じずに戸惑うこともあります。
小倉北区や八幡西区の集合住宅では、エレベーターの有無や玄関までの段差が、日々の抱っこの回数を左右します。抱きかかえる回数が増えることは、犬だけでなく飼い主さんの体にも負担になります。
かかりつけの動物病院が遠くなるとき
区をまたぐ転居では、これまでの病院まで車で向かうことになる場合があります。通い慣れた先生に診てもらいたい気持ちと、移動の負担を減らしたい気持ちの間で迷う方もいらっしゃいます。
定期の通院は近くの病院、専門的な相談は従来の病院、と役割を分ける
まずは新居周辺の病院に一度受診し、記録を共有しておく
移動手段(車・タクシー)と、待合室での過ごし方を事前に確認しておく
どちらが正しいということはありません。愛犬の体力と、ご家族が続けられるかどうかの両方で決めていくことが大切だと考えています。
転勤で留守番の時間が増えるとき
転居にともなって勤務先が変わり、通勤時間が延びることがあります。これまで昼に一度帰れていた方が、帰れなくなる。そうした変化は、高齢犬にとっては排泄や食事の間隔の問題に直結します。
そんなときに、ご自宅にうかがって日中のお世話を担う方法があります。慣れない新居に着いたばかりの子を、さらに別の場所へ移動させずに済むという点で、住み慣れた(住むことになる)家の中でケアを受けられることには意味があります。
しっぽがご自宅でお手伝いできること
合同会社しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、高齢犬・シニア犬・療養犬のケアにうかがう訪問型のペットシッターです。施設にお預かりするのではなく、ご自宅にうかがう形をとっています。
引っ越しの前後は、飼い主さんご自身も手続きや荷ほどきに追われる時期です。そうしたときに、次のようなお手伝いができます。
サービス | 内容 | 料金 |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で | 1時間 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 病気やケガ、手術後などの療養生活を自宅で支える | 1時間 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくる | 1時間 6,000円〜15,000円 |
病院帯同サービス | 通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える | 1回 10,000円〜15,000円 |
料金は犬のサイズやご希望の内容によって幅があります。すべてのサービスで無料カウンセリングを行っていますので、まずはお話をお聞かせください。
転居先の病院へ初めて行くときに同行する「病院帯同サービス」では、普段のご様子や記録を獣医師にお伝えするお手伝いをします。また、荷ほどきや手続きでどうしても手が回らない日には、レスパイトケアという選択肢もあります。
24時間対応・要予約です。原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応いたします。詳しくはお問い合わせください。
よくあるご質問
引っ越し後、何日くらいで慣れるものでしょうか
個体差が大きく、日数を申し上げることは難しいところです。数日で落ち着く子もいれば、数週間かけてゆっくり慣れていく子もいます。食欲や排泄が大きく崩れた状態が続く場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
引っ越し当日だけ、どこかに預けたほうがよいでしょうか
人の出入りが多い日なので、愛犬が落ち着ける場所を確保しておくことは大切です。しっぽでは、ご自宅にうかがって作業中の時間をそばで過ごす形でのお手伝いができます。ご事情によって適した方法は変わりますので、無料カウンセリングでご相談ください。
転勤で愛犬を連れていけないかもしれません。相談できますか
事情はご家庭ごとに異なり、簡単に答えの出ないことだと思います。しっぽではご家族のお気持ちのご相談としてグリーフケア(1時間 3,500円〜、オンライン可)を承っています。まずは声を届けていただければと思います。
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ひとりで抱えなくて大丈夫です
「まだ相談するほどのことじゃないかもしれない」
「こんなことで連絡していいのかな」
そう思って、連絡をためらう方は少なくありません。
でも、こんな段階でのご相談も承っています。
夜中に何度も起きてしまい、自分の睡眠が足りていない
通院の付き添いが、体力的につらくなってきた
このまま自宅で看てあげられるのか、自信がない
何を相談すればいいのかも、まだ分からない
合同会社しっぽは、北九州市内でシニア犬・老犬・療養中のわんちゃんの訪問ケアを行っています。
ご自宅にうかがうかたちなので、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにお世話ができます。
いきなりご契約ではありません
ご依頼の前に、まず無料のカウンセリングを行います。
いまの様子とご家族のご希望をうかがったうえで、その子に合ったケアをご提案します。
ご相談いただけること | 内容 |
訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助を、ご自宅で |
訪問ホスピス・ターミナルケア | 療養中・看取り期の穏やかな時間を支えます |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくります |
病院帯同 | 通院に付き添い、普段の様子を獣医師にお伝えします |
エンゼルケア/グリーフケア | お別れのあとのお世話と、ご家族のお気持ちのご相談 |
ご相談・ご予約
📞 093-982-0919(ご予約受付 8:00〜21:00)
💬 [LINEで相談する](https://line.me/R/ti/p/%40055sflba)
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対応エリア:北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)
24時間対応・要予約 ※原則として当日のお申し込みは承っておりませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応しております
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まずは、しっぽに声を届けてください。




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