玄関の段差|抱えずに出入りするための工夫
玄関の段差の前で、愛犬が立ち止まるようになった。
そんな変化に気づいて、この記事にたどり着いた方が多いのではないかと思います。
いままで何気なく越えていた一段が、ある日から大きな壁になる。それはシニア期の犬にはよく見られることで、飼い主さんの接し方が悪かったわけではありません。
ここでは、工事をしなくても今日から試せる玄関まわりの工夫と、抱え上げる回数を減らすための考え方をお伝えします。
この記事でわかること
老犬が玄関の段差でつまずく、いくつかの理由
段差そのものより先に見直したい「手前の50センチ」という考え方
工事をしなくても、物の置き方だけでできる段差の工夫
抱えるときに飼い主さんの腰と犬の体を守る持ち方
北九州の住まい(坂道・上がり框・外階段)でとくに気をつけたいこと
玄関の段差が、老犬にとって難所になる理由
同じ段差でも、若い頃と今とでは、犬にとっての意味がまったく違います。原因はひとつではなく、いくつかが重なっていることも少なくありません。
後ろ足の踏ん張りが効きにくくなることによるもの
加齢とともに後ろ足の筋肉が落ちて、蹴り上げる力が弱くなることがあります。段差を越える動作は、後ろ足で体を持ち上げる動きが中心なので、ここが弱ると一段が急に難しくなります。
上りはできるのに下りを嫌がる場合は、前足で体重を受け止める力や、着地点までの距離感に不安があることも考えられます。
目や耳の変化によるもの
目が白く濁ってくると、段差の「縁」がぼやけて見えにくくなることがあります。床と段差の色が似ていると、境目がわからず足を踏み外しやすくなります。
暗い時間帯だけ出たがらない、という場合は、視力の変化が関係している可能性もあります。
痛みや違和感によるもの
関節や腰に痛みがあると、段差の昇り降りだけを避けるようになることがあります。
段差の前で数秒立ち止まる
越えたあとに体をぶるっと震わせる
片足だけかばうように着地する
こうした様子が続くときは、住環境の工夫だけで抱え込まず、かかりつけの獣医師にご相談ください。
不安によるもの
一度すべって怖い思いをすると、その場所自体を避けるようになる子もいます。段差の能力ではなく、記憶の問題であることもあります。
段差より先に見直したい「手前の50センチ」
ここが、あまり語られていない部分です。
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段差の手前と降りた先の両方にマットを敷き、助走と着地の足元を安定させます。
犬が段差を失敗するとき、原因は段差そのものではなく、その手前の床で足が滑っていることが少なくありません。 助走で踏ん張れないと、段差の直前で勢いを失い、中途半端な姿勢で前足を出してしまいます。
玄関のタイル、フローリング、つるつるした三和土(たたき)は、肉球が効きにくい素材です。まずは段差の手前と、降りた先の着地点を見直してみてください。
段差の手前50センチほどに、滑りにくいマットを敷く
降りた先の着地点にも同じように敷く
マットの裏に滑り止めシートを入れ、マット自体がずれないようにする
足裏の毛が伸びていれば短く整える(自宅で難しければトリマーさんや動物病院へ)
マットを一枚足すだけで、段差を越えられるようになる子もいます。段差を改造する前に、まず足元から、という順番が現実的です。
工事をしなくてもできる、段差の工夫
賃貸でも分譲でも、まずは「置く・敷く・支える」でできることから始めるのが安心です。壁や床に手を加える工事は、契約内容や管理規約によって扱いが異なりますので、検討する場合は先に確認されることをおすすめします。
段差の高さの目安 | 起こりやすいこと | 物の置き方でできる工夫 |
5〜10cm程度 | つまずき、前足の引っかけ | 滑り止めマットを手前と着地点に敷く |
15〜25cm程度(上がり框など) | 後ろ足が上がりきらない | 中間に一段、踏み台(低い台・硬めのクッション)を置いて二段にする |
30cm以上・数段の階段 | 昇降そのものが困難 | 犬用スロープや、複数段の踏み台を組み合わせる |
一段を「二段」に分ける
高い段差をなくすのは難しくても、途中にもう一段つくって高さを半分にすることはできます。
丈夫で沈み込まない台を選び、ぐらつかないことを確かめてから使ってください。人が乗って揺れるものは、犬にとっても不安な足場になります。
スロープを使うときの考え方
スロープは角度が急だと、かえって滑って怖がることがあります。目安として、段差の高さの3〜4倍の長さがあると勾配がゆるやかになると考えると選びやすくなります。
表面がつるつるしているものは、カーペット材や滑り止めテープを貼ると歩きやすくなることがあります。使わないときは立てて片づけられるタイプだと、玄関が狭くならずに済みます。
見やすくする工夫
段差の縁に、床と違う色のテープを貼る(明暗の差をつける)
玄関に人感センサーのライトを置き、夜間や早朝の出入りを明るくする
段差の周りに靴や荷物を置かず、足を出せる幅を確保する
色や明るさの工夫は、目の変化が出てきた子の助けになることがあります。
抱えるときに、飼い主さんの体を守る持ち方
どうしても抱える場面は残ります。そのときに大切なのは、犬の体だけでなく、飼い主さんの腰を守ることです。介護が長くなるほど、ここが効いてきます。
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胸の下とお尻の二点で支え、膝を曲げて体に近づけると腰の負担が減ります。
場面 | 気をつけたいこと |
持ち上げる前 | 腰を落として膝を曲げ、犬を体に近づけてから持ち上げる |
支える位置 | 胸の下と、お尻・後ろ足の付け根の2点で支える |
避けたい持ち方 | 脇の下だけを持って吊り上げる、お腹の一点だけで抱える |
下ろすとき | 四本足が床につくのを確認してから手を離す |
中型犬(〜20kg)以上になると、抱え上げは飼い主さんの負担が大きくなります。介助用ハーネスや、胴に通すタオル・スリングを使って「持ち上げる」より「支えて歩かせる」ほうが、犬にとっても筋肉を使う機会になります。
ただし、痛みがある場合は支え方によって負担がかかることもあります。どの支え方が向いているかは、かかりつけの獣医師に確認しておくと安心です。
北九州の住まいで気をつけたいこと
北九州市は、丘陵に沿って住宅地が広がっている地域が多くあります。門司区や八幡東区、戸畑区のように坂の途中に家が並ぶ場所では、玄関を出た先にさらに外階段やスロープがあるというお宅も珍しくありません。
家の中の段差を越えられても、その先で立ち止まってしまう。そんな「二段構え」の難しさがあります。
玄関から道路までを一度歩いてみる
飼い主さんだけで、玄関から道路までの数メートルを歩いてみてください。
外階段の段板が濡れていないか、苔が生えていないか
手すりの位置が、犬を支えながら歩ける側にあるか
門扉を開けるときに、犬から手を離す瞬間がないか
途中で一度休める平らな場所があるか
段差を越える体力より、「道路に出るまでに休める場所があるかどうか」のほうが、シニア犬には効いてくることがあります。
玄関先で立ち止まっても、責めなくて大丈夫です
坂の多い土地では、散歩コースそのものを短くしていく必要が出てきます。玄関の外で少し座って風にあたるだけでも、外の匂いや音の刺激は届いています。
「最近ほとんど歩けていない」と落ち込まれる方がいますが、外に出たという事実だけで、十分に意味のある時間です。
出入りが難しくなってきたときの、暮らしの組み替え方
段差の工夫を重ねても、出入りの回数を減らしたほうが穏やかに過ごせる時期はやってきます。そのときは、外に出す努力を続けるより、家の中を組み替えるほうが楽になることがあります。
排泄の場所を、玄関ではなく室内の一角に移す
寝床から水・トイレまでの動線に段差を挟まない
よく使う部屋の出入口に、薄いスロープマットを置く
玄関に行かなくても外の空気にあたれる場所(掃き出し窓・ベランダ側)を使う
室内トイレへの切り替えは、時間がかかることもあります。うまくいかない日があっても、失敗ではありません。
集合住宅で足音や鳴き声が気になる場合は、防音マットを重ねる、夜間の移動範囲を一室にまとめる、といった工夫から試してみてください。近隣への配慮に悩むこと自体、愛犬を大切にされている証だと思います。
一人で抱え続けなくていい場面もあります
ここまでお読みいただいて、「工夫はわかったけれど、実際にうちの玄関でどうすればいいのかわからない」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
間取りは家ごとに違います。段差の高さも、犬の体格も、飼い主さんの体力も、一軒ずつ事情が違います。だからこそ、実際にその玄関を見ないと言えないことがあります。
私たち合同会社しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、ご自宅にうかがう訪問型のケアを行っています。お預かりの施設ではありませんので、住み慣れた家から動かさずに、移動の負担をかけずにご相談いただけます。
家に人を入れることに気が進まない、部屋が片づいていない、と気になる方もいらっしゃると思います。私たちが見ているのは家の綺麗さではなく、愛犬が動きやすいかどうかです。どうぞ気を張らずにいてください。
サービスと料金の目安
すべてのサービスで、はじめに無料カウンセリングを行っています。
サービス | 内容 | 料金 |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で | 1時間 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 病気やケガ、手術後などの療養生活を自宅で支える | 1時間 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくる | 1時間 6,000円〜15,000円 |
病院帯同サービス | 通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える | 1回 10,000円〜15,000円 |
エンゼルケア(お花代含む) | お別れのあとのお世話 | 25,000円〜50,000円 |
グリーフケア | ご家族の気持ちのご相談(オンライン可) | 1時間 3,500円〜 |
料金は犬のサイズやご依頼内容によって幅があります。24時間対応・要予約で、原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能なかぎり対応いたします。詳しくはお問い合わせください。
動物取扱業登録済(第16014号・保管)で、担当は愛玩動物救命士・愛玩動物看護師・愛玩動物介護士のいずれかがうかがいます。
よくあるご質問
段差用のスロープを買いましたが、こわがって乗ってくれません。
急に本番で使おうとすると、不安になる子もいます。まずは平らな床に置いて、その上でおやつを食べる、数歩歩くところから慣らしていく方法があります。表面が滑るようであれば、カーペット材を貼ると歩きやすくなることがあります。
賃貸マンションですが、玄関に手を加えても大丈夫でしょうか。
原状回復や設備の扱いは、契約内容や管理規約によって異なります。まずは置くだけ・敷くだけでできる工夫から始めて、固定が必要な場合は事前に管理会社や大家さんへご確認いただくのが安心です。
抱えて出入りしていますが、腰を痛めてしまいました。
無理を重ねる前に、介助用ハーネスや支え方を見直す時期かもしれません。ご自宅の玄関の状況を見ながら一緒に考えることもできますし、飼い主さんが休むための時間をつくるレスパイトケアというサービスもあります。ご自身の体を守ることも、愛犬との時間を続けるために大切なことです。
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ひとりで抱えなくて大丈夫です
「まだ相談するほどのことじゃないかもしれない」
「こんなことで連絡していいのかな」
そう思って、連絡をためらう方は少なくありません。
でも、こんな段階でのご相談も承っています。
夜中に何度も起きてしまい、自分の睡眠が足りていない
通院の付き添いが、体力的につらくなってきた
このまま自宅で看てあげられるのか、自信がない
何を相談すればいいのかも、まだ分からない
合同会社しっぽは、北九州市内でシニア犬・老犬・療養中のわんちゃんの訪問ケアを行っています。
ご自宅にうかがうかたちなので、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにお世話ができます。
いきなりご契約ではありません
ご依頼の前に、まず無料のカウンセリングを行います。
いまの様子とご家族のご希望をうかがったうえで、その子に合ったケアをご提案します。
「話を聞いてみるだけ」で構いません。
ご相談いただけること | 内容 |
訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助を、ご自宅で |
訪問ホスピス・ターミナルケア | 療養中・看取り期の穏やかな時間を支えます |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくります |
病院帯同 | 通院に付き添い、普段の様子を獣医師にお伝えします |
エンゼルケア/グリーフケア | お別れのあとのお世話と、ご家族のお気持ちのご相談 |
ご相談・ご予約
📞 093-982-0919(ご予約受付 8:00〜21:00)
💬 [LINEで相談する](https://line.me/R/ti/p/%40055sflba)
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対応エリア:北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)
24時間対応・要予約 ※原則として当日のお申し込みは承っておりませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応しております
動物取扱業登録済(第16014号)/愛玩動物救命士・愛玩動物看護師・愛玩動物介護士が対応します
ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。
まずは、しっぽに声を届けてください。




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