老犬が痩せてきたとき|体重の減り方で見ておきたいこと
抱き上げたときに、前より軽いと感じたことはありませんか。
背骨や腰の骨が指に当たるようになった、顔つきが変わった気がする——そんな小さな違和感から不安が始まる方は少なくありません。
老犬が痩せていくことには、いくつもの理由が重なっていることがあります。
この記事では、体重の「減り方」をどう見ればいいのか、家でできる記録と工夫を、北九州市で高齢犬・療養犬の訪問ケアを行っている私たちがまとめました。
この記事でわかること
老犬の体重減少を「どのくらい減ったか」で落ち着いて見る方法
脂肪が減る痩せ方と、筋肉が落ちる痩せ方のちがい
原因別(加齢・歯や口・病気・認知症・環境)に考えられること
家でできる記録のつけ方と、食べてもらうための工夫
かかりつけの獣医師に相談したい目安と、伝え方のコツ
まず「何%減ったか」で見てみる
「300g減った」と聞いても、それが心配な減り方かどうかは体の大きさによって変わります。大切なのは減った量ではなく、もとの体重に対して何%減ったかという見方です。
計算はとても簡単です。
(減った体重 ÷ もとの体重)× 100 = 減少率(%)
たとえば5kgの小型犬が300g減れば6%、25kgの大型犬が300g減れば1.2%です。同じ300gでも、体にとっての意味はかなり違ってきます。
一般には、1か月で5%前後、数か月で10%前後の減少があるときは、加齢だけで説明せずに一度相談してみるという考え方が使われることがあります。あくまで目安ですので、判断はかかりつけの獣医師にご相談ください。
体重 | 5%にあたる量 | 10%にあたる量 |
4kg(超小型犬) | 約200g | 約400g |
8kg(小型犬) | 約400g | 約800g |
15kg(中型犬) | 約750g | 約1.5kg |
25kg(大型犬) | 約1.25kg | 約2.5kg |
体重をきちんと比べるための、小さなコツ
あまり書かれていないことですが、家庭での体重測定は「条件をそろえる」だけで精度が大きく変わります。 数字が上下して不安になる原因の多くは、測り方のばらつきです。
測るのは朝の排泄後・食事前など、いつも同じタイミングに
同じ体重計を使う(体重計を変えると数百gずれることがあります)
中型犬以上は「抱っこして測った数値 − 自分だけの数値」で計算する
週1回など間隔を決める。毎日測ると誤差に振り回されやすくなります
数字はノートやスマホのメモに日付とともに残す
もうひとつ知っておくと助かるのは、体重が変わっていないのに痩せて見えることがあるという点です。筋肉が落ちた分を水分が占めている場合などがあり、見た目と数字が一致しないことがあります。数字だけ、見た目だけで判断せず、両方を記録しておくと役に立ちます。
痩せ方には2つのタイプがある
同じ「痩せた」でも、減っているものが脂肪なのか筋肉なのかで、家での関わり方は変わってきます。触ってみると、ある程度の見分けがつくことがあります。
見るところ | 脂肪が減っているとき | 筋肉が落ちているとき |
あばら・背骨 | 骨の形が浮き出て見える | 背骨の両側の盛り上がりが減る |
太もも・お尻 | 全体的に細い | 後ろ足が細くなり、ふらつきが出やすい |
顔まわり | あまり変わらない | こめかみがくぼんで見えることがある |
よく伴うこと | 食べる量の減少 | 歩く距離の減少、立ち上がりにくさ |
筋肉が落ちる痩せ方は、食事だけでなく「動く量が減ったこと」も関係していることがあります。歩かなくなると筋肉が落ち、筋肉が落ちるとさらに歩けなくなる、という流れになりやすいためです。
無理に運動させる必要はありません。日向で立っている時間、家の中を数メートル歩く時間を少し確保するだけでも意味があると考えられています。
原因別に考えられること
加齢による変化
年齢とともに、食べたものを体に取り込む力や、筋肉を保つ力はゆるやかに落ちていきます。同じ量を食べていても以前ほど体重を維持できないことがあり、これは老いの自然な一部でもあります。
ただし「歳だから」で片づけてしまうと、他の理由を見落とすことがあります。順番としては、他に考えられることを一度整理してみるのが安心です。
歯や口の痛みによるもの
シニア期には歯や歯ぐきの状態が変わり、噛むことがつらくなる子もいます。次のような様子は、口に理由があるサインとして知られています。
食器に近づくのに、food を口に入れてすぐ落とす
片側だけで噛む、顔を傾けて食べる
ドライフードは残すのに、やわらかいものは食べる
口のにおいが強くなった、よだれが増えた
食べたい気持ちはあるのに食べられない状態は、体重に直結します。気になる様子があれば、かかりつけの獣医師にご相談ください。
病気にともなうもの
食欲があるのに痩せる、水を飲む量が増えた、吐く・下痢が続く、呼吸が速い——こうした変化が体重減少と一緒に見られるときは、体の中で何かが起きている可能性があります。
私たちは診断をする立場ではありませんので、ここでは詳しく踏み込みません。「食欲と体重が一致しない」ときは、早めに受診を考える場面と覚えておいてください。
認知症や不安によるもの
認知機能の変化が進むと、食器の場所がわからなくなる、食べている途中で忘れてしまう、夜に落ち着かず日中に眠りこむといったことが起こります。
食器の前まで連れていくと食べ始める
声をかけている間だけ食べ続ける
食事の時間帯が以前とずれてきた
こうした場合は、食事内容よりも「食べる状況をつくる」ことのほうが効くことがあります。人が横に座って手を添えるだけで、食べ進む子もいます。
環境や生活の変化によるもの
床がすべる、食器の高さが合わない、暑さや寒さで体力を使っている、留守番の時間が長い——環境の要因も食欲に影響します。
北九州市は門司区や戸畑区、八幡東区などに坂の多い地域があり、散歩コースの上り下りが以前よりこたえる子もいます。歩く量が減った時期と体重が減り始めた時期が重なっていないか、振り返ってみるのもひとつの手がかりです。
家でできる「食べてもらう」工夫
食べる量を増やすには、まず食べやすさを整えるところから始める方法があります。
食器を高くする(あごを引かずに食べられる高さに。床に置くと首や前足に負担がかかる子がいます)
立って食べるのがつらい場合は、体を支えながら短時間で
ドライフードをぬるま湯でふやかす、粒を小さくする
少量を1日3〜4回に分ける
香りを立てるため、人肌程度に温める
食器の下にすべらないマットを敷く
ここで見落とされやすい点をひとつ。ふやかしたフードは量が増えて見えますが、増えているのは水分で、カロリーは変わりません。「たくさん食べているのに痩せる」ときは、実際に入っているカロリーが足りていない可能性があります。
同じように、手作りのおじや やスープに切り替えたときも、量のわりにカロリーが少なくなりがちです。食事内容を大きく変えるときは、かかりつけの獣医師や栄養に詳しい方に相談しながら進めると安心です。
獣医師に相談するときの伝え方
診察の場では、飼い主さんの記録がとても大きな情報になります。体重の推移を数字で見せられると、話が早く進むことがあります。
以下のような形でメモしておくと役立ちます。
記録する項目 | 書き方の例 |
体重 | 週1回、朝の排泄後に測った数値と日付 |
食事 | 与えた量と、食べ残した量 |
水 | 飲む量が増えた/減った感じ |
排泄 | 回数、かたさ、色の変化 |
様子 | 歩く距離、寝ている時間、ふらつき |
診察室では緊張して普段と違う様子になる子も多く、家での様子をどう伝えるかが難しいという声もあります。動画を短く撮っておくと、言葉にしにくい変化が伝わりやすくなります。
私たちが行っている病院帯同サービスは、こうした場面で通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師にお伝えする役割を担うものです。抱き上げるのがつらい大型犬の移動や、坂道・階段の多いお住まいでの通院に不安がある方のご相談も承っています。
ご自宅で受けられるケアという選択肢
体重が減ってくると、食事の介助、排泄の世話、通院の付き添いと、飼い主さんの負担が静かに増えていきます。眠れない、外出できない、代われる人がいない——そういう状態が続くと、ご家族の側が先に限界を迎えてしまうこともあります。
ケアを頼む方法には、施設にお預けする形と、ご自宅に来てもらう形があります。合同会社しっぽは訪問型で、ご自宅にうかがいます。住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにケアできることが、体力の落ちてきた子には意味を持つ場面があります。
対応は北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)です。24時間対応・要予約で、原則として当日のお申し込みはお受けできませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応いたします。
サービス | 内容 | 料金 |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で | 1時間 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 療養生活を自宅で支える | 1時間 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくる | 1時間 6,000円〜15,000円 |
病院帯同サービス | 通院の付き添い、獣医師への情報共有 | 1回 10,000円〜15,000円 |
グリーフケア | ご家族の気持ちのご相談(オンライン可) | 1時間 3,500円〜 |
料金は犬のサイズや内容によって幅があります。すべてのサービスで、まず無料カウンセリングを行っています。 どのサービスが合うか分からない段階でも構いません。手続きの詳しい流れについては、お問い合わせください。
「ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。」——痩せていく体を毎日見ているつらさを、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
よくあるご質問
体重は毎日測ったほうがいいですか
毎日測ると、排泄や食事のタイミングによる数百gの誤差に振り回されてしまうことがあります。週1回、同じ時間・同じ体重計で測るほうが、変化の流れが見えやすいといわれています。急な変化が気になるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。
食べているのに痩せていきます。どう考えればいいですか
食べている量に対して実際のカロリーが足りていない場合と、体の中に理由がある場合とが考えられます。ふやかしたフードやスープ状の食事では、見た目の量とカロリーが一致しないこともあります。食欲と体重が一致しないときは、早めの受診をご検討ください。
訪問のケアは、看取りの時期でもお願いできますか
療養犬・ターミナルケア 訪問介護として、ご自宅での療養生活を支えるケアを行っています。あわせて、ご家族が休むためのレスパイトケアや、お別れのあとのグリーフケアもご用意しています。内容はご家庭の状況にあわせてお話ししながら組み立てますので、まずは無料カウンセリングでお聞かせください。
<!-- shippo-related -->
あわせて読みたい
老犬の介護食|食べやすくする工夫と流動食の与え方
老犬が薬を飲んでくれないとき|負担を減らす飲ませ方の工夫
老犬の呼吸が荒いとき|落ち着いて見ておきたいことと受診の目安
若松区で老犬の介護を支える訪問サービス
北九州市で犬のエンゼルケアを頼む|ご自宅でのお別れの支度と流れ
訪問ペットケアの流れ|問い合わせから当日まで
ひとりで抱えなくて大丈夫です
「まだ相談するほどのことじゃないかもしれない」
「こんなことで連絡していいのかな」
そう思って、連絡をためらう方は少なくありません。
でも、こんな段階でのご相談も承っています。
夜中に何度も起きてしまい、自分の睡眠が足りていない
通院の付き添いが、体力的につらくなってきた
このまま自宅で看てあげられるのか、自信がない
何を相談すればいいのかも、まだ分からない
合同会社しっぽは、北九州市内でシニア犬・老犬・療養中のわんちゃんの訪問ケアを行っています。
ご自宅にうかがうかたちなので、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにお世話ができます。
いきなりご契約ではありません
ご依頼の前に、まず無料のカウンセリングを行います。
いまの様子とご家族のご希望をうかがったうえで、その子に合ったケアをご提案します。
「話を聞いてみるだけ」で構いません。
ご相談いただけること | 内容 |
訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助を、ご自宅で |
訪問ホスピス・ターミナルケア | 療養中・看取り期の穏やかな時間を支えます |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくります |
病院帯同 | 通院に付き添い、普段の様子を獣医師にお伝えします |
エンゼルケア/グリーフケア | お別れのあとのお世話と、ご家族のお気持ちのご相談 |
ご相談・ご予約
📞 093-982-0919(ご予約受付 8:00〜21:00)
💬 [LINEで相談する](https://line.me/R/ti/p/%40055sflba)
※「夜鳴きがひどくて…」の一言からで大丈夫です
✉️ [お問い合わせフォームはこちら](https://www.shippo21.com/)
※外出が多いため、メールでのお問い合わせをおすすめしております
対応エリア:北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)
24時間対応・要予約 ※原則として当日のお申し込みは承っておりませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応しております
動物取扱業登録済(第16014号)/愛玩動物救命士・愛玩動物看護師・愛玩動物介護士が対応します
ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。
まずは、しっぽに声を届けてください。




コメント