老犬のおむつの選び方と使い方|かぶれを防ぐお手入れ
夜中に何度も起きて、シーツを替える日々が続いていませんか。
おむつを使い始めたものの、赤くなった皮膚を見て「かわいそうなことをしているのでは」と感じている方もいらっしゃると思います。
おむつは、愛犬の尊厳を奪う道具ではありません。選び方とお手入れの順番を少し変えるだけで、肌の負担はずいぶん軽くなることがあります。
この記事でわかること
老犬用おむつの種類と、それぞれが向いている状態
サイズ選びで見落としやすい「しっぽの穴の位置」の話
かぶれの原因を4つに分けて考える見方と、それぞれの手立て
拭き方・交換のタイミング・おむつを外す時間のつくり方
受診を考えたい皮膚の変化のサイン
おむつを使い始める前に、確認したいこと
排泄の失敗が増えると「もうおむつしかない」と考えてしまいがちですが、段階によっては、おむつ以外の方法で足りることもあります。
寝床のまわりにペットシーツを広めに敷く
水を飲んだあと・寝起きのタイミングでトイレに誘導する
滑らない床材にして、トイレまで歩ける状態を保つ
夜だけ、寝る場所の下に防水シートを敷く
こうした工夫で日中は自力で排泄できているなら、おむつは夜間や留守番のときだけという使い方もあります。
一方で、後ろ足に力が入らない、寝たまま尿が出てしまう、便が出たことに気づいていない——こうした変化が見られる場合は、おむつが皮膚を守る役割を果たしてくれます。なお、急に排泄の様子が変わったときは、体の中で何かが起きていることもありますので、かかりつけの獣医師にご相談ください。
おむつの種類と向いている状態
種類 | 向いている状態 | 気をつけたい点 |
犬用紙おむつ(テープ式) | 尿・便の両方が出てしまう子、寝ている時間が長い子 | 蒸れやすい。交換の回数が必要 |
マナーベルト(オス用の腹巻き型) | 尿のみ、少量の漏れ | 便には対応できない |
サニタリーパンツ・布おむつ | 皮膚が弱い子、短時間の使用 | 洗濯の手間。漏れやすいことがある |
人用おむつを加工して使う | サイズが合いにくい大型犬など | しっぽの穴あけと固定に工夫が必要 |
「一日中同じものを使う」と決めなくてかまいません。 日中は薄いマナーベルト、夜は紙おむつ、といった使い分けをされている方もいらっしゃいます。
サイズ選びは「胴回り」と「しっぽの穴の位置」
パッケージの体重表示だけで選ぶと、合わないことがよくあります。老犬は筋肉が落ちて、体重に対して胴が細くなっていることも多いためです。
測っておきたいのは次の3か所です。
胴回り(腰のいちばん細いあたり、一周)
しっぽの付け根から股までの長さ
太もものつけ根の太さ
そして、あまり語られないのがしっぽの穴の位置です。穴が前寄りすぎると、おむつの後ろ側が浮いて背中側に尿が回ります。 逆に後ろ寄りだと、しっぽの付け根が引っぱられて嫌がる子もいます。
漏れるからといって一段大きいサイズにすると、股ぐりの隙間が広がってかえって漏れることがあります。「大きくする」より「穴の位置と足回りのフィットを直す」ほうが、うまくいく場合が多いです。
かぶれの原因を4つに分けて考える
おむつのかぶれは、ひとつの原因ではありません。原因ごとに手立てが違うので、分けて考えると対策が絞れます。
尿・便の刺激によるもの
尿は時間が経つとアンモニアに変わり、皮膚のバリアをこわしていきます。赤みが股の内側や外陰部のまわりに集中しているときは、これが関わっていることがあります。
交換の間隔を短くする
吸収体を重ねるのではなく、こまめに一枚替える
排泄のあと、拭くだけでなくぬるま湯で流す
蒸れによるもの
おむつの中は温度も湿度も高くなります。皮膚が白くふやけて、しわの部分だけ赤い——そんなときは蒸れが主な原因かもしれません。
おむつを外す時間(おむつフリータイム)をつくる
通気性のよいカバーに変える
夏場は室温と、寝床に熱がこもらないかを見直す
摩擦によるもの
ゴムの当たる足のつけ根や、しっぽの付け根に線状の赤みが出ることがあります。締めすぎ、あるいはずれ落ちて何度も擦れていることが考えられます。
ゴムの当たる部分に薄いガーゼをはさむ
サスペンダーや洋服でずり落ちを防ぐ
寝返りのたびに動くようなら、体位変換の頻度も見直す
拭きすぎ・洗いすぎによるもの
意外に多いのが、これです。きれいにしてあげようと強くこするほど、皮膚の表面の脂が失われて、かぶれやすくなります。
こするのではなく、押さえて水分を吸わせる
アルコール入りのシートは避ける
洗ったあとは、乾かしきってからおむつを閉じる
毎日のお手入れの流れ
場面 | してあげたいこと |
交換のとき | ぬるま湯で流す→押さえ拭き→完全に乾かす→薄く保護剤 |
一日1〜2回 | おむつを外して、5〜15分ほど風を通す |
就寝前 | 排泄をうながし、新しいおむつに替えてから寝かせる |
週に一度 | 股・内もも・しっぽの付け根を明るい場所で見る |
乾かしたあとに、白色ワセリンなどの保護剤をごく薄くのばしておくと、尿が直接肌に触れにくくなります。厚く塗ると逆に蒸れることがあるので、「薄い膜」くらいが目安です。 どの製品を使うかは、皮膚の状態によって向き不向きがありますので、かかりつけの獣医師に確認してから始めると安心です。
だれも教えてくれない、小さな工夫
おむつを替える前に、寝床の下に新しいシーツを差し込んでおく。 途中で漏れても、そのまま引き抜けば済みます
おむつは「閉じてから座らせる」のではなく、横向きに寝たまま留める。 立たせようとすると、足腰に負担がかかります
背中側の漏れは、腰にタオルを一本たたんで当てるだけで軽くなることがあります
朝いちばんの尿は量が多い。 夜用に一枚多く重ねておくのではなく、明け方に一度替えるほうが肌にはやさしいです
交換のたびに、色・におい・量をひとことメモしておく。 通院のときに獣医師へ伝える材料になります
このメモは、思っているより役に立ちます。数日分の記録があると、診察の場で「いつもと違うこと」を具体的に伝えられるためです。
受診を考えたい皮膚の変化
見られる変化 | 考えられること |
赤みが広がり、ただれて汁が出る | 二次的な感染が関わっていることがあります |
黒っぽい、あるいはべたついたにおい | 酵母や細菌の増殖が疑われることがあります |
皮膚が硬く盛り上がってきた | 長期の炎症による変化のことがあります |
尿のにおいが強く変わった、頻繁にいきむ | 尿路の問題が関わっていることがあります |
判断はご家庭でつけられるものではありませんので、気になる変化があれば、写真を撮ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
「もう限界」と思う前に、休む選択があります
おむつのケアは、一回一回は数分でも、それが一日に何度も、何か月も続きます。夜中に起きる生活が重なると、飼い主さんの体のほうが先に音を上げてしまうことも少なくありません。
合同会社しっぽは、北九州市(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、高齢犬・療養犬のケアをご自宅にうかがって行う訪問型のペットシッターです。坂道や階段の多い地域では、足腰の弱った子を車に乗せて連れ出すこと自体が大きな負担になります。住み慣れた寝床のまま、移動させずにケアできるのが訪問型の利点です。
すべてのサービスで無料カウンセリングを行い、ご家庭の状況にあわせたオーダーメイドのケアをご相談しています。
サービス | 内容 | 料金(1時間) |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助 | 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 病気・ケガ・術後の療養を自宅で支える | 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 介護するご家族が休む時間をつくる | 6,000円〜15,000円 |
グリーフケア(オンライン可) | ご家族の気持ちのご相談 | 3,500円〜 |
このほか、通院に付き添って普段の様子を獣医師にお伝えする病院帯同サービス(1回 10,000円〜15,000円)もございます。24時間対応・要予約で、原則として当日のお申し込みはお受けできませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能なかぎり対応しています。詳しくはお問い合わせください。
ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。しっぽに声を届けて。
よくあるご質問
人用のおむつを使っても大丈夫でしょうか
しっぽの穴をあけて使っているご家庭もあります。ただし股ぐりの形が犬の体に合いにくく、漏れやずれが起きやすいことがあります。皮膚が弱っている子の場合は、フィットのしやすさを優先して選ぶほうが負担が少ないこともあります。
おむつを嫌がって外そうとします
締めつけや蒸れが気になっている場合と、単に慣れていない場合があります。短い時間から始めて、外したあとにゆっくり体をなでる時間をつくると、受け入れやすくなる子もいます。それでも強く嫌がるときは、皮膚に痛みがないか一度確認してみてください。
かぶれてしまったら、おむつは外したほうがいいですか
外して風を通す時間をつくることは助けになりますが、尿や便が肌に触れ続ける状態も皮膚には負担です。どちらを優先するかは皮膚の状態によりますので、かかりつけの獣医師にご相談いただくのが安心です。ご自宅でのケアの組み立て方については、無料カウンセリングでもお話をうかがっています。
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ひとりで抱えなくて大丈夫です
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でも、こんな段階でのご相談も承っています。
夜中に何度も起きてしまい、自分の睡眠が足りていない
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何を相談すればいいのかも、まだ分からない
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レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくります |
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まずは、しっぽに声を届けてください。




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