老犬の下痢が続くとき|観察のポイントと受診の目安
更新日:7 日前
年老いた愛犬の便がゆるい日が、何日も続いている。そんなとき、飼い主さんの頭には「様子を見ていいのか」「今すぐ病院か」という迷いが浮かびます。
高齢の犬の下痢は、若い頃と同じようには考えにくい面があります。ここでは、ご家庭で見ておきたいことと、獣医師に相談する目安を整理してお伝えします。
この記事でわかること
老犬の下痢が「続く」とき、家で何を観察すればよいか
便の状態を記録に残すときの具体的なコツ
下痢が続く背景として考えられること(ケース別)
受診を急いだほうがよいサイン
お尻まわりや寝床など、暮らしを整えるための手立て
老犬の下痢が続くとき、まず見ておきたいこと
下痢そのものよりも、「下痢以外の様子が変わっていないか」が、ご家庭での大切な手がかりになります。
同じゆるい便でも、食欲があって元気に歩いている場合と、ぐったりして水も飲まない場合とでは、緊急度がまったく違います。まずは便だけでなく、犬の全身を見てあげてください。
一般的には、次のような状態が続くときは、早めにかかりつけの獣医師に相談する方が安心です。
2〜3日以上、形のない便が続いている
いったん治まったのに、また繰り返す
体重が落ちてきた、背骨や腰骨が目立つようになった
下痢と一緒に、食欲や元気の低下が見られる
シニア期の犬は、若い犬に比べて体力や水分の余裕が少ないと言われます。「数日様子を見る」の“数日”を、若い頃より短めに考えておくと落ち着いて動けます。
家でできる観察のポイント
動物病院で獣医師が知りたいのは、飼い主さんだけが知っている「家での様子」です。診察室ではわからない情報が、診断の助けになります。
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便は写真と日付、時間帯まで記録すると診察で伝わりやすくなります。
次の項目をメモしておくと、短い診察時間でも伝えやすくなります。
見る場所 | 具体的に記録したいこと |
便 | 回数・色・かたさ・血や粘液の有無・においの変化 |
食事 | いつ・何を・どれくらい食べたか、食べ残しの量 |
水 | 飲む量が増えたか減ったか |
体 | 体重、歩き方、うずくまる姿勢の有無 |
様子 | 寝ている時間、呼びかけへの反応、嘔吐の有無 |
便は「言葉」より写真が伝わります
便の状態を言葉で説明するのは、思いのほか難しいものです。「泥のよう」「水っぽい」といった表現は、人によって受け取り方が変わります。
スマートフォンで便の写真を撮り、日付とともに残しておく方法があります。ティッシュや新聞紙など、白っぽいものの上で撮ると色が伝わりやすくなります。
だれも教えてくれない、「時間帯」の記録
意外と抜け落ちやすいのが、下痢が出た「時間帯」の記録です。
明け方だけゆるい
食後しばらくして出る
夜間に何度も出る
こうした偏りは、食事のタイミングや薬を飲んだ時間との関係を考えるときの材料になります。判断そのものは獣医師の領域ですが、情報として渡せるかどうかで、話の進み方が変わることがあります。
下痢が続く背景として考えられること
ここでお伝えできるのは、あくまで「こうした背景が語られることがある」という一般的な説明です。どれに当てはまるかの判断は、検査を含めて獣医師が行う領域になります。
食事や環境の変化によるもの
フードを切り替えた、おやつが増えた、新しい家族が増えた。こうした変化のあとに、便がゆるくなる犬もいます。
高齢になるとちょっとした環境の変化にも敏感になり、緊張やストレスがお腹に出ることがあると言われます。
加齢に伴う消化の変化によるもの
歯やあごの力が落ちて丸のみになる、消化にかかる負担が変わるなど、加齢そのものが関係する場合もあります。以前と同じフード・同じ量が、今の体に合わなくなっていることもあります。
薬や療法食の影響によるもの
持病の治療中で、薬や療法食が変わったあとから便がゆるくなるケースもあります。
この場合、自己判断で薬をやめたり減らしたりするのは避けてください。「いつから、どう変わったか」を獣医師に伝えることが最初の一歩になります。
体の中の病気によるもの
内臓の状態や感染、寄生虫など、検査で初めてわかることもあります。ここは家庭で見分けられる範囲を超えていますので、続く下痢は一度診てもらう前提で考えておくと安心です。
受診を急ぎたいサイン
次のような様子が見られるときは、時間をおかずにかかりつけの動物病院へご連絡ください。夜間や休診日であれば、受け入れ可能な救急対応の病院を確認しておくと慌てずにすみます。
様子 | 目安 |
真っ黒な便、鮮血が混じる便 | 早めに連絡を |
何度も吐く、水も飲めない | 早めに連絡を |
ぐったりして立てない、呼びかけへの反応が鈍い | 急ぎ連絡を |
歯ぐきが白い・冷たい、体が震えている | 急ぎ連絡を |
半日以上、水分がまったく取れていない | 急ぎ連絡を |
高齢の犬は、下痢が続くと体の水分が失われやすいと言われます。「元気がない」だけの日が続くときも、遠慮せず相談してよいものです。
自宅での暮らしの整え方
治療は獣医師の領域ですが、暮らしを整えることはご家庭でできます。下痢が続く時期は、犬の体だけでなく、お世話の負担も大きくなります。
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寝床とトイレの距離を短くし、水と保温を整えた室内の配置例です。
お尻まわりの皮膚を守る
下痢が続くと、肛門のまわりがただれて痛みが出ることがあります。拭きすぎも刺激になるため、ぬるま湯で流して、押さえるように水気を取る方法が負担が少ないとされます。
被毛が長い犬では、お尻まわりの毛を短くしておくと汚れが付きにくくなります。皮膚が赤い、湿っているなどの変化があれば、受診時に一緒に伝えてください。
寝床とトイレまでの動線
足腰が弱った犬にとって、間に合わないことは珍しくありません。トイレまでの床にマットを敷く、寝床の近くにトイレを移すなど、距離を短くする工夫があります。
洗い替えのタオルやペットシーツを多めに用意しておくと、夜中の対応が少し楽になります。
水分と保温
飲水量が減る時期は、ぬるめの水にする、器の高さを口元に合わせるなど、飲みやすさを整えると口をつけることがあります。ただし、下痢のときの食事内容や水分の与え方は獣医師の指示に沿ってください。
体が冷えるとつらさが増すため、寝床の下に一枚敷いて床からの冷えを防ぐ方法もあります。
看病が長引くときに、ひとりで抱えないために
下痢のお世話は、夜中に何度も起きることになりがちです。仕事を抱えながら、洗濯と拭き取りを繰り返す日々が続けば、飼い主さんの方が先に消耗してしまいます。
合同会社しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、ご自宅にうかがう訪問型の高齢犬・療養犬ケアを行っています。坂道や階段の多い地域では、弱った犬を連れての外出そのものが負担になります。住み慣れた家のまま、移動の負担をかけずにお世話を受けられることが、訪問型の利点です。
しっぽは医療行為を行いません。診断・治療・お薬の判断は、すべてかかりつけの獣医師の領域です。お手伝いできるのは、日々のお世話と、通院の付き添い、そしてご家族の休息の時間です。
サービス | 内容 | 料金 |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で | 1時間 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 療養生活を自宅で支える | 1時間 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくる | 1時間 6,000円〜15,000円 |
病院帯同サービス | 通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える | 1回 10,000円〜15,000円 |
料金は犬のサイズや内容によって幅があります。すべてのサービスで無料カウンセリングを行っていますので、まずはご相談ください。24時間対応・要予約で、原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応いたします。
よくあるご質問
下痢のとき、ごはんを抜いた方がよいのでしょうか
高齢の犬では、絶食が体に負担になる場合もあると言われます。自己判断で決めず、かかりつけの獣医師に「何を、どれくらい与えてよいか」を確認してください。
病院に連れて行くのが体力的に難しいのですが
病院帯同サービスでは、通院に付き添い、ご家庭での便の記録や普段の様子を獣医師にお伝えします。ご家族が同行されるかどうかを含め、ご事情に合わせてご相談いただけます。
夜中の対応で眠れず、限界を感じています
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ご自宅にうかがうかたちなので、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにお世話ができます。
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