老犬の介護記録のつけ方|獣医師に伝わるノートの作り方
夜中に何度も起きて、朝には何を見たのか忘れている。そんな日が続いていませんか。
診察室で「いつからですか」と聞かれて、うまく答えられなかった経験のある方もいらっしゃると思います。
介護の記録は、飼い主さんの記憶を助けるだけでなく、獣医師が判断するための材料にもなります。
ここでは、続けやすくて、しかも伝わる記録のつけ方を、順を追ってお伝えします。
この記事でわかること
介護記録が「愛犬のため」だけでなく「飼い主さん自身のため」にもなる理由
獣医師に伝わる書き方の3つのコツ(事実・数字・時刻)
毎日書くのはこれだけでいい、という基本の項目
食欲・排泄・歩行・夜鳴きなど、変化ごとに残しておきたいポイント
記録が続かない日があってもいい、続けるための小さな工夫
介護記録は「何のため」につけるのか
記録の目的は、大きく3つに分けられます。どれか1つだけでも構いません。
獣医師に正確に伝えるため:診察室では話せる時間が限られています
変化に気づくため:昨日と今日の差は分かりにくくても、1週間前との差は分かります
ご自身の心を守るため:「何もできていない」と感じる日に、やってきたことが目に見えます
介護をしていると、「もっと早く気づけたのでは」と自分を責めてしまう方が少なくありません。
記録は、そんなときに「ちゃんと見ていた」という事実を返してくれるものでもあります。
獣医師に伝わる書き方、3つのコツ
診察のときに伝わりにくいのは、書いた量が少ないからではありません。「印象」ではなく「事実」で書かれているかどうかが分かれ目になります。
「元気がない」を事実に言い換える
「元気がない」「調子が悪い」は、飼い主さんの実感としてはとても大切な情報です。ただ、それだけでは獣医師が原因を絞りにくいことがあります。
印象で書いた記録 | 事実に言い換えた記録 |
元気がない | 声をかけても顔を上げない。散歩に行かず、日中ほぼ寝ていた |
ごはんを食べない | 朝食を半分残した。夜はふやかしたら7割食べた |
ふらつく | 立ち上がるとき後ろ足が2〜3回すべった。左に傾く |
元気になった | 自分で立ち上がり、玄関まで歩いた |
数字で書けるものは数字にする
体重、食べた量、排尿の回数、鳴いていた時間。数字は、前の週と比べられるので変化が見えやすくなります。
体重は同じ時間・同じ条件(食後を避ける等)で測ると、比べやすくなります
ごはんは「全部・半分・少し」の3段階でも十分です
水を飲む量は、朝に器へ入れた量と夕方の残りをおおまかにメモするだけでも手がかりになります
「時刻」を添える
夜鳴き、粗相、吐き戻し、薬。これらは起きた時刻が分かると、原因の見当がつきやすくなることがあります。
「夜中に鳴いた」ではなく「1時と3時半に5分ほど鳴いた」。この一行が、あとで役に立つことがあります。
毎日書くのはこれだけでいい
すべてを埋めようとすると続きません。まずは次の項目だけ、線を引いたノートに並べてみてください。
項目 | 書き方の目安 |
日付・天気 | 気圧や気温で様子が変わる子もいます |
食事 | 時刻/内容/食べた量(全部・半分・少し) |
水 | 飲んだ量の増減の印象でも可 |
排尿・排便 | 回数/かたさ/色/量/自力か介助か |
睡眠と夜間 | 眠れた時間/鳴いた時刻と長さ |
歩行・姿勢 | 立てたか/ふらつき/転倒 |
薬・サプリ | 飲ませた時刻/吐き戻しの有無 |
気になったこと | 一行だけでも |
書けない日は空欄のままで構いません。 空欄が続いていること自体も、あとから見返すと「その時期は余裕がなかった」という記録になります。
変化ごとに残しておきたいポイント
同じ「食べない」でも、原因の候補はいくつもあります。どの情報が判断の助けになるかは、変化の種類によって違います。
食欲の変化によるもの
匂いは嗅ぐのに食べないのか、匂いにも興味がないのか
立って食べるか、伏せて食べるか、支えると食べるか
好きなものだけ食べるのか、何も口にしないのか
食べたあとに吐いたか、その時間差
「食べない」と「飲み込めない」は別のことです。口に入れてから飲み込むまでの様子は、意外と記録されにくい情報です。
排泄の変化によるもの
回数の増減、間隔
姿勢を取れているか、途中で崩れるか
出そうとするのに出ない時間があるか
寝床での失敗が増えたか
色やかたさは言葉にしにくいので、後述する写真が助けになります。
歩行・ふらつきによるもの
起き上がるまでにかかる時間
どちらに傾くか、どの足から崩れるか
フローリングと畳・カーペットで違いがあるか
段差の上りと下り、どちらが苦手か
北九州市は坂の多い地域も少なくありません。坂道でどちら向きに歩きにくくなるかも、記録に残しておくと役立つことがあります。
夜鳴き・落ち着かない様子によるもの
鳴き始めた時刻と、続いた長さ
声をかけると止まるか、抱くと止まるか、何をしても続くか
同じ方向にくるくる回るなど、動きに特徴があるか
日中の睡眠時間
呼吸の様子によるもの
安静にしているときの1分あたりの呼吸数
舌や歯ぐきの色
姿勢(首を伸ばす、伏せられない等)
呼吸の変化は急ぐ場合があります。気になる様子があるときは、記録を整えることよりも、かかりつけの獣医師にご相談ください。
どこにも書かれていない、伝わる記録の小技
ここは、あまり語られないけれど診察室で差が出るところです。
診察の前に「今日伝えたいこと3つ」を表紙に貼る
ノートを全部読んでもらう時間は、なかなかありません。付箋に3つだけ書いて表紙に貼ると、限られた時間で要点が伝わりやすくなります。
①いちばん心配なこと
②いつから、どう変わったか
③こちらから聞きたいこと(薬の量、食事、家でできること など)
30秒の動画を撮っておく
歩き方、震え、鳴き方、呼吸。これらは言葉より映像のほうが早く伝わります。
スマホは横向きにして、全身が入るように撮る
立ち上がる瞬間から歩き出すまで、途切れずに撮る
撮った日付が分かるようにしておく(ファイル名か、動画の最初に手書きの日付を写す)
排泄物は「白い紙の上」で撮る
色は照明で変わってしまいます。ペットシーツや白い紙の上で撮り、隣に定規や見慣れた小物を置くと、大きさも伝わります。
「よかった日」も書いておく
記録は悪いことを書く場所になりがちです。自分で立てた日、しっぽを振った日、完食した日。よかった日を書いておくと、あとで自分を支えてくれます。
記録が続かないときの工夫
続かないのは、意思が弱いからではありません。介護をしながら書く時間を確保すること自体が、簡単ではないからです。
続かない理由 | 試せる工夫 |
書く時間がない | スマホの音声メモに一言だけ残す |
ノートを取りに行けない | 寝床のそばにペンとノートを置く |
何を書くか迷う | 項目を印刷して壁に貼り、○×だけつける |
家族で情報がバラバラ | 冷蔵庫にカレンダーを貼り、全員が同じ紙に書く |
書くのがつらい | 週に2〜3日だけにする/写真だけ残す |
完璧な記録より、続いている記録のほうが役に立ちます。 抜けた日があっても、そのまま続けてかまいません。
ひとりで書き続けなくてもいい
とはいえ、夜間の対応が続いているときに、冷静に観察して書き留めるのは難しいことです。眠れていない状態では、記憶も判断も鈍ります。
わたしたちは福岡県北九州市で、高齢犬・シニア犬・療養犬のケアをご自宅にうかがって行う訪問型のペットシッターとして活動しています。施設にお預けする方法もありますが、ご自宅で受けられる形なら、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにケアができます。
その日の様子を第三者の目で見て記録に残したり、通院に付き添って普段の様子や記録を獣医師にお伝えしたりすることもできます。対応エリアは北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)です。
すべてのサービスで、まず無料カウンセリングを行っています。料金の目安は次のとおりです。
サービス | 料金 |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 1時間 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 1時間 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 1時間 6,000円〜15,000円 |
病院帯同サービス | 1回 10,000円〜15,000円 |
エンゼルケア(お花代含む) | 25,000円〜50,000円 |
グリーフケア(オンライン可) | 1時間 3,500円〜 |
料金は犬のサイズや内容によって幅があります。24時間対応・要予約で、原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応いたします。詳しくはお問い合わせください。
「ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。」 記録をつける手が止まってしまう日があっても、それは頑張っていない証拠ではありません。
よくあるご質問
ノートは市販の介護日誌でないといけませんか
決まった形式はありません。使い慣れた大学ノートやカレンダー、スマホのメモでも構いません。大切なのは、日付と時刻が分かる形で残っていることです。
何ヶ月分くらい持っていけばよいですか
診察の際は、直近1〜2週間分と、変化が始まった時期の記録があると話が進みやすいことが多いです。過去の分は無理に持ち歩かず、写真で撮っておく方法もあります。判断が必要な内容は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
記録を代わりに書いてもらうことはできますか
訪問時に見られたご様子を記録としてお残しし、通院に付き添って獣医師にお伝えする「病院帯同サービス」もご用意しています。どこまでをお任せいただくかは、無料カウンセリングでご一緒に決めていきます。
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ひとりで抱えなくて大丈夫です
「まだ相談するほどのことじゃないかもしれない」
「こんなことで連絡していいのかな」
そう思って、連絡をためらう方は少なくありません。
でも、こんな段階でのご相談も承っています。
夜中に何度も起きてしまい、自分の睡眠が足りていない
通院の付き添いが、体力的につらくなってきた
このまま自宅で看てあげられるのか、自信がない
何を相談すればいいのかも、まだ分からない
合同会社しっぽは、北九州市内でシニア犬・老犬・療養中のわんちゃんの訪問ケアを行っています。
ご自宅にうかがうかたちなので、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにお世話ができます。
いきなりご契約ではありません
ご依頼の前に、まず無料のカウンセリングを行います。
いまの様子とご家族のご希望をうかがったうえで、その子に合ったケアをご提案します。
「話を聞いてみるだけ」で構いません。
ご相談いただけること | 内容 |
訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助を、ご自宅で |
訪問ホスピス・ターミナルケア | 療養中・看取り期の穏やかな時間を支えます |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくります |
病院帯同 | 通院に付き添い、普段の様子を獣医師にお伝えします |
エンゼルケア/グリーフケア | お別れのあとのお世話と、ご家族のお気持ちのご相談 |
ご相談・ご予約
📞 093-982-0919(ご予約受付 8:00〜21:00)
💬 [LINEで相談する](https://line.me/R/ti/p/%40055sflba)
※「夜鳴きがひどくて…」の一言からで大丈夫です
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対応エリア:北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)
24時間対応・要予約 ※原則として当日のお申し込みは承っておりませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応しております
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ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。
まずは、しっぽに声を届けてください。




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