老犬の昼夜逆転|夜に眠れるリズムを取り戻す工夫
夜中に起き出して、家の中を歩き回る。呼んでも反応がなく、明け方になってようやく眠る。そして昼間はぐっすり眠っている——そんな毎日が続いていませんか。
飼い主さんも眠れないまま朝が来て、心も体も削られていく状態は、とてもつらいものです。
老犬の昼夜逆転には、いくつかの背景があります。ここでは、その原因の見分け方と、今日から試せる工夫を順にお伝えします。
この記事でわかること
老犬の昼夜逆転が起きる主な原因と、その見分け方の手がかり
朝・昼の過ごし方を変えて夜の眠りにつなげる具体的な工夫
夜中に起きてしまったときの、落ち着かせ方の考え方
動物病院に相談するときに役立つ「記録」のとり方
介護する側の睡眠を守るために知っておきたいこと
老犬の昼夜逆転とは、どんな状態か
昼夜逆転とは、夜間に活動して、日中に長く眠ってしまう状態を指します。夜鳴き、家の中の徘徊(うろうろ歩き回ること)、壁際で立ち止まる、といった様子とあわせて見られることが多いといわれています。
大切なのは、これが「わがまま」や「しつけの失敗」ではないという点です。加齢にともなう体の変化として起きていることがほとんどで、叱っても収まりにくい性質のものです。
また、昼夜逆転はひとつの原因で起きているとは限りません。複数の要因が重なっていることもあるため、まずは「どの要素が強そうか」を落ち着いて眺めてみることから始まります。
昼夜逆転が起きる主な原因
認知症によるもの
高齢になると、脳の働きの変化から時間の感覚があいまいになることがあります。夜中に目的なく歩き続けたり、同じ場所を回ったり、名前を呼んでも反応が薄いといった様子が見られることがあります。
体の痛みや不快感によるもの
関節や腰に痛みがあると、横になった姿勢を保つのがつらく、何度も起き上がることがあります。夜のほうが気になりやすく、そのまま眠れなくなるケースも少なくありません。
目や耳の衰えによるもの
視力や聴力が落ちると、暗い部屋で自分の位置がわからず不安になることがあります。「夜になると不安が強まる」タイプの子は、暗さそのものが引き金になっている場合があります。
昼間に眠りすぎていることによるもの
日中に刺激が少なく、寝ている時間が長いほど、夜に体力が余ってしまいます。散歩量が減った時期や、季節の変わり目に目立ちやすい変化です。
生活環境の変化によるもの
引っ越し、家族の生活時間の変化、ベッドの場所を移したことなど、小さな変化がきっかけになることもあります。
目立つ様子 | 考えられる背景 | まず見てみたいこと |
目的なく歩き続ける | 認知症による変化 | 日中の睡眠時間、歩く経路 |
立ったり座ったりを繰り返す | 痛みや不快感 | 起き上がり方、寝る姿勢 |
暗くなると鳴き始める | 目・耳の衰え、不安 | 照明の有無、家族の在室 |
明け方だけ騒ぐ | 空腹、排泄の我慢 | 最後の食事・排泄の時刻 |
この表は、原因を断定するためのものではありません。獣医師に相談するときの手がかりとして使っていただくと役立ちます。
朝と昼の過ごし方を整える
夜の眠りは、実は朝と昼のうちに準備されます。夜だけを何とかしようとするより、日中の過ごし方に手を入れたほうが変化が出やすいと考えられています。
無理な運動は必要ありません。体力を使うことより、「今が昼である」と体に伝えることが目的です。
朝、決まった時間にカーテンを開けて、自然光を当てる
短時間でも外の空気に触れる(歩けない子は抱っこやカートでも)
昼間に声をかける、体をなでる、名前を呼ぶなど軽い刺激を入れる
食事の時刻をできるだけ一定にする
夕方以降は照明を落とし、静かな環境に切り替える
時間帯 | 意識したいこと |
朝(起床時) | 光を入れる。声をかけて起こす |
午前〜昼 | 短い外気浴、軽い接触、食事の固定 |
夕方 | 排泄をすませる。刺激を減らしていく |
夜 | 照明を落とす。足元だけ薄明かりを残す |
北九州市内は坂道の多い地域もあり、シニア期に入ると散歩のコースそのものを見直す必要が出てきます。平坦な道を短く往復する形に変える、日陰のある時間帯に切り替えるなど、「距離より頻度」に発想を移すと続けやすくなります。
夜を穏やかに過ごすための工夫
夜中に起きてしまったとき、慌てて明るい部屋に連れて行ったり、強く呼び戻したりすると、かえって覚醒してしまうことがあります。静かに、短く対応するのが基本の考え方です。
寝床の環境も見直してみてください。滑る床、段差、狭い隙間は、夜間の不安と事故の両方につながりやすいポイントです。
足元だけを照らす小さな明かりを置く(真っ暗も、明るすぎるのも避ける)
寝床の周りに滑り止めマットを敷く
壁と家具の隙間には、入り込めないようクッションを詰める
徘徊するときは止めず、安全な範囲を確保して歩かせる
声をかけるときは、低く短く、同じ言葉で
夜の様子 | 試せる対応 |
歩き回って止まらない | サークルなどで安全な円形の動線をつくる |
鳴き続ける | 体をさすりながら、同じ言葉を静かに繰り返す |
何度も起き上がる | 寝床の硬さ・姿勢を変えてみる |
明け方に騒ぐ | 就寝前の排泄・少量の食事を試す |
これらを試しても改善しないことはあります。そのときは工夫が足りなかったのではなく、体の状態そのものへの対応が必要な段階だと受け止めてください。
だれも教えてくれない、「記録」と「飼い主さんの睡眠」の話
意外と知られていないのが、夜間の様子を記録しておくことの価値です。診察室では犬は緊張して普段どおりの姿を見せないため、獣医師が夜の状態を知る手がかりは飼い主さんの言葉しかありません。
記録は難しく考えなくてかまいません。スマートフォンのメモに、次の3つだけ残しておくと十分に役立ちます。
起きた時刻と、落ち着くまでにかかった時間
そのときの様子(歩く/鳴く/立ち上がるだけ など)
直前の食事・排泄・散歩の時刻
短い動画を1本撮っておくのも有効です。歩き方や姿勢は、言葉より映像のほうが正確に伝わります。
そしてもうひとつ、あまり語られないことがあります。昼夜逆転で最初に限界が来るのは、犬ではなく飼い主さんの睡眠だという点です。
夜起きるのが3日続けば、判断力も気力も落ちます。「自分が我慢すればいい」と考え続けた結果、共倒れに近い状態になってしまう方もいます。日中に2時間眠る時間を確保することは、わがままではなく介護を続けるための手立てです。
獣医師への相談と、ご自宅で受けられるケアという選択肢
次のような変化があるときは、様子見を続けずに、かかりつけの獣医師にご相談ください。
数日のうちに急に夜の様子が変わった
食欲や飲水量、排泄の様子にも変化がある
ぐるぐる回る、まっすぐ歩けないなど、歩き方が変わった
呼吸が速い、体を触ると嫌がる場所がある
私たち合同会社しっぽは、福岡県北九州市小倉北区を拠点に、高齢犬・シニア犬・療養犬のケアをご自宅にうかがう訪問型で行っています。施設にお預けする方法とは違い、住み慣れた家のまま、移動の負担をかけずにケアを受けられる形です。
昼夜逆転のご相談では、夜間の様子を一緒に整理したり、飼い主さんが眠るための時間をつくるレスパイトケアをご案内することがあります。レスパイトケアは、共倒れを防ぐためのサービスで、北九州市では扱う事業者が少ない分野です。
通院の際に普段の様子や記録を獣医師に伝える病院帯同サービスもあります。対応エリアは北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、24時間対応・要予約です。
サービス | 料金(1時間) |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 6,000円〜15,000円 |
グリーフケア(オンライン可) | 3,500円〜 |
病院帯同サービス | 1回 10,000円〜15,000円 |
料金は犬のサイズや状態によって幅があります。すべてのサービスで無料カウンセリングを行ってから、ご家庭に合わせた内容を一緒に考えます。手続きの詳しい内容は、お問い合わせの際にご説明します。
よくあるご質問
夜鳴きを叱ってしまいました。悪影響はありますか
つらい状況のなかで声を荒らげてしまうことは、誰にでも起こります。ご自身を責めないでください。今日からは、低い声で短く声をかける対応に切り替えていくことで、落ち着きやすくなる子もいます。
昼間に無理に起こしておいたほうがいいのでしょうか
長時間起こし続ける必要はありません。軽い刺激を短く、回数を分けて入れるほうが、体への負担が少ないと考えられています。ただし体調によって適切な量は変わるため、判断に迷う場合は獣医師にご相談ください。
夜だけ来てもらうことはできますか
24時間対応・要予約で承っています。原則として当日のお申し込みはお受けできませんが、緊急性が高いと判断した場合は、可能な限り対応いたします。まずはご相談ください。
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ひとりで抱えなくて大丈夫です
「まだ相談するほどのことじゃないかもしれない」
「こんなことで連絡していいのかな」
そう思って、連絡をためらう方は少なくありません。
でも、こんな段階でのご相談も承っています。
夜中に何度も起きてしまい、自分の睡眠が足りていない
通院の付き添いが、体力的につらくなってきた
このまま自宅で看てあげられるのか、自信がない
何を相談すればいいのかも、まだ分からない
合同会社しっぽは、北九州市内でシニア犬・老犬・療養中のわんちゃんの訪問ケアを行っています。
ご自宅にうかがうかたちなので、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにお世話ができます。
いきなりご契約ではありません
ご依頼の前に、まず無料のカウンセリングを行います。
いまの様子とご家族のご希望をうかがったうえで、その子に合ったケアをご提案します。
「話を聞いてみるだけ」で構いません。
ご相談いただけること | 内容 |
訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助を、ご自宅で |
訪問ホスピス・ターミナルケア | 療養中・看取り期の穏やかな時間を支えます |
レスパイトケア | 介護するご家族が休むための時間をつくります |
病院帯同 | 通院に付き添い、普段の様子を獣医師にお伝えします |
エンゼルケア/グリーフケア | お別れのあとのお世話と、ご家族のお気持ちのご相談 |
ご相談・ご予約
📞 093-982-0919(ご予約受付 8:00〜21:00)
💬 [LINEで相談する](https://line.me/R/ti/p/%40055sflba)
※「夜鳴きがひどくて…」の一言からで大丈夫です
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※外出が多いため、メールでのお問い合わせをおすすめしております
対応エリア:北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)
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まずは、しっぽに声を届けてください。




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