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老犬の介護がつらいと感じたら|抱え込まないための考え方

  • 1 日前
  • 読了時間: 8分

「もう限界かもしれない」「こんなに疲れるなんて思わなかった」——老犬の介護をしていると、ふとそんな気持ちが浮かぶことがあります。それは愛情が足りないからではなく、介護という営みそのものが心身に負担をかけるからです。この記事では、なぜ介護疲れが起こるのか、どう考えれば少し楽になれるのか、そして頼れる選択肢にはどんなものがあるのかをまとめました。


老犬の介護で「疲れた」と感じるのは自然なこと

自宅でくつろぐシニア犬

老犬の介護は、若い犬の世話とは違う難しさがあります。夜中に何度も起きる、食事や排せつの介助に時間がかかる、少し目を離した隙に体調が変わっていないか気になる——こうした積み重ねは、想像以上に心身をすり減らします。


眠れない・気が休まらない日々が続く

夜鳴きや徘徊、体位を変えるための夜間の対応が続くと、飼い主さん自身の睡眠が細切れになります。睡眠不足は判断力や気力を奪い、「昼間もずっと気を張っている」状態が続きやすくなります。休めているつもりでも、実際には気が休まっていないという方も少なくありません。


「かわいそう」「自分がもっとやらなきゃ」という罪悪感

疲れを感じること自体に、罪悪感を抱く飼い主さんもいます。「こんなに大変だと思ってしまう自分は薄情なのでは」「もっと構ってあげられたら」という思いです。ですが、介護に疲れを感じることと、愛情の深さは別のものです。疲れているからこそ、支えが必要なタイミングだと捉えることもできます。


介護疲れが起こりやすい場面

どんな場面で負担が大きくなりやすいか、整理してみます。


場面

起こりやすい負担

夜間の対応

体位変換、夜鳴きへの対応で睡眠が細切れになる

食事・水分の介助

自力で食べられず、時間をかけて介助が必要になる

通院・移動

抱えての移動や車への乗せ降ろしで体力を使う

留守中の不安

外出中も容体が気になり、気持ちが休まらない

先の見えなさ

いつまで続くか分からない不安で気力が続かない


こうした負担は、一つひとつは小さく見えても積み重なると大きな疲労になります。特に通院や移動の負担は、老犬にとっても飼い主さんにとっても大きな体力を使う場面です。坂道の多い地域や住宅の階段、駐車場から診察室までの距離など、環境によっては移動そのものが一苦労になることもあります。


一人で抱え込まないための考え方

完璧を目指さない

「もっとうまくやれるはず」「他の人はもっとちゃんとやっているのでは」と考えてしまうことがありますが、介護に正解の形はありません。できたこと・できなかったことを日々採点するのではなく、「今日も一日過ごせた」ことを基準にしてもよいのではないかと思います。


「頼る」は愛情の一部

家族や友人、獣医師、そして訪問型のケアサービスなど、頼れるものに頼ることは、愛犬への愛情を減らすことにはなりません。むしろ、飼い主さん自身の心身が保たれていることが、結果的に穏やかな時間を長く続けられることにつながります。「自分がやらなければ」という思い込みを、少しずつ手放してみる方法もあります。


頼れる選択肢を知っておく

老犬のケアで疲れを感じたとき、選択肢を知っているだけでも気持ちが軽くなることがあります。大きく分けると、「施設に預ける方法」と「ご自宅に来てもらう方法」の二つがあります。


比較項目

施設に預ける方法

ご自宅に来てもらう方法

環境の変化

慣れない場所への移動が発生する

住み慣れた自宅のまま過ごせる

移動の負担

送迎や搬送の負担がかかることがある

移動の負担がかからない

飼い主の休息

まとまった時間、離れて休める

立ち会いながら休める時間をつくれる

犬のストレス

環境変化によるストレスを感じることがある

慣れた匂いや音の中で過ごせる


どちらが良い・悪いということではなく、犬の状態や飼い主さんの生活スタイルによって向き不向きがあります。移動そのものが負担になっている老犬や、環境の変化に敏感な性格の犬には、住み慣れた場所で過ごせる方法が合うこともあります。


ご自宅でのケアという選択肢

合同会社しっぽは、北九州市内(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、老犬・シニア犬・療養中の犬に特化した訪問型のケアを行っています。訪問介護や訪問ホスピス、看取り・終末期のケア、エンゼルケア、そしてペットロスに関するご相談まで対応しています。


施設にお預けする方法とは違い、ご自宅にうかがうため、住み慣れた環境から動かすことなく、移動の負担をかけずにケアを受けていただけます。「病院や施設に連れて行くだけで疲れてしまう」「環境が変わるとこの子が不安になる」という状況でも、ご自宅であれば負担を抑えられる場合があります。


予約制で24時間対応、受付は8:00〜21:00です。夜間の急な変化や、終末期の対応について不安がある場合も、まずは受付時間内にご相談いただけます。手続きの詳細については、お問い合わせください。


介護に疲れたと感じたとき、それは「もっと頑張らなければ」というサインではなく、「誰かに頼ってもいいタイミング」のサインかもしれません。一人で全部を背負い込まず、使える手立てを探してみることも、愛犬との時間を大切にする一つの形だと思います。


よくあるご質問

質問:介護に疲れてしまい、愛犬にイライラしてしまうことがあります。おかしいのでしょうか。

疲れがたまると、どうしても気持ちに余裕がなくなり、イライラしてしまうことはあります。それは飼い主さんの愛情不足ではなく、心身が休息を必要としているサインだと捉えることができます。誰かに話す、少しの時間でも他の人に代わってもらうなど、負担を分散させる方法を探してみることをおすすめします。


質問:夜間の対応で睡眠不足が続いています。どう対処すればよいですか。

夜間の体位変換や夜鳴きへの対応が続くと、睡眠不足が積み重なりやすくなります。日中に短時間でも休める時間を作る、家族と交代で対応する、訪問型のケアを利用して夜間の見守りを分担するといった方法があります。体調の変化が気になる場合は、かかりつけの獣医師にもご相談ください。


質問:施設に預けることに罪悪感があります。ご自宅でのケアと比べてどう考えればよいですか。

施設に預けることに罪悪感を持つ飼い主さんは少なくありませんが、それも一つの選択肢であり、悪いことではありません。一方で、環境の変化に弱い老犬や、移動そのものが負担になっている場合は、住み慣れた自宅で受けられるケアが合うこともあります。犬の状態やご家庭の状況に合わせて、どちらが負担を減らせるかという視点で考えてみるとよいかもしれません。


実際にいただいたお手紙

看取りを終えたご家族から、しっぽに届いたお手紙です。


飼い主さまからいただいたお礼状

お世話になりました。ありがとうございました。 沢山の人が必要としていると思います。 お身体を労りながら頑張ってくださいね。

※お名前を伏せて掲載させていただいています。


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