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老犬の首が傾いて歩けない|前庭疾患と言われたときの暮らしの支え方

9月14日
読了時間: 12分

更新日:16 時間前

愛犬の首が片側にかたむいて、立ち上がろうとしても同じ方向に倒れてしまう。目が小刻みに揺れて、部屋をぐるぐる回る。突然のことに、頭が真っ白になった方もいらっしゃると思います。


「もう歩けないのかもしれない」「このまま寝たきりになってしまうのだろうか」。そんな不安のなかで、この記事にたどり着かれたのではないでしょうか。


ここでは、病名の話ではなく、今日から家の中でできることを中心にお伝えします。判断や治療は獣医師の領域ですが、暮らしを整えることはご家族にしかできない支えです。


この記事でわかること

  • 老犬の首が傾くとき、体の中で何が起きていると考えられるのか(原因別の整理)

  • 受診を急いだほうがよい変化のめやすと、獣医師に伝えたい記録の取り方

  • 発症からの数日間、寝床・食事・水分・排泄をどう支えるか

  • 少し落ち着いてきたころの、家の中の整え方

  • 介護するご家族自身が消耗しないための、あまり語られない工夫


「首が傾く」とき、体の中で何が起きているのか

首が片側に傾く状態は、専門的には「斜頸(しゃけい)」と呼ばれます。体のバランスを保つ器官である前庭(ぜんてい)のはたらきに不具合が起きると、こうした傾きやふらつき、眼の揺れ(眼振)があらわれることがあります。


前庭は、耳の奥(内耳)と、脳の一部にまたがって存在しています。そのため、どこに原因があるかによって、呼び方や経過が変わってきます。


以下は一般的な整理です。どれに当てはまるかの判断は、獣医師の診察と検査によるもので、ご家庭で見分けることはできません。


内耳など、耳のあたりに原因があるもの

耳の奥の炎症などがきっかけになることがあります。首の傾き、ふらつき、眼の揺れといった症状が中心で、意識ははっきりしていることが多いとされています。


耳をしきりに気にする、頭を振る、耳のにおいが強いといった変化が、前から続いていなかったか思い返してみてください。受診時の手がかりになります。


脳に原因があるもの

脳の側に原因がある場合、バランスの症状に加えて、ぼんやりしている、呼びかけへの反応が鈍い、手足に力が入らないといった変化がみられることがあります。


こうした様子があるときは、経過を見るより先に、早めの受診が必要になる場合があります。


加齢にともなって突然あらわれるもの

はっきりした原因が見つからないまま、高齢の犬に突然起こることがあります。「特発性(とくはつせい)」と呼ばれ、原因不明という意味です。


多くは急に始まり、その後数日から数週間かけて、少しずつ落ち着いていく経過をたどることがあるとされています。ただし、首の傾きだけが残ることもあります。


気づきやすい変化

ご家庭でできること

首が片側に傾く

傾いている向きをメモ・写真で残す

目が小刻みに揺れる

揺れの向き(横・縦・回転)を動画で撮る

同じ方向に倒れる・回る

ぶつかるものを片付け、床に安全な場所をつくる

よだれ・吐き気

食べさせようと無理をせず、水分の様子を記録

反応が鈍い・意識がはっきりしない

早めにかかりつけの獣医師へ連絡


受診を急いだほうがよい変化と、獣医師に伝えたい記録

前庭の症状は見た目の衝撃が大きいため、ご家族が動揺してしまうのは自然なことです。ただ、受診の場で本当に役に立つのは、「いつ・どんなふうに始まり、その後どう変わったか」という時間の情報です。


早めに連絡したほうがよい様子

  • 呼びかけへの反応がはっきりしない、眠り込むように意識が遠のく

  • けいれんが起きた

  • 手足に力が入らない、立ち上がろうともしない

  • 半日以上、水を飲めていない

  • 嘔吐を繰り返す

  • 症状が日を追って悪くなっている


これらに当てはまるときは、様子を見るより、かかりつけの獣医師にご相談ください。夜間や休日であれば、かかりつけの案内している緊急時の連絡先を確認しておくと安心です。


診察室で伝えると役に立つこと

記録する項目

具体例

始まった時刻

「昨夜9時ごろ、散歩から戻った直後」

傾いている方向

「右に傾き、右側に倒れる」

目の揺れ

動画で撮っておくと伝わりやすい

食事・水分

「朝から水を50mlほど。食事は摂れていない」

排泄

最後の排尿・排便の時刻

最近の変化

耳を気にしていた、頭を振っていた など


眼の揺れは、診察室に着くころには落ち着いていることもあります。スマートフォンで10秒ほど動画を撮っておくと、獣医師が状態を把握する助けになります。


発症からの数日間、ご自宅でできること

この時期のいちばんの目標は、「治すこと」ではなく、けがをさせないことと、脱水を防ぐことです。治療は獣医師にお任せし、ご家庭では暮らしの土台を整えることに集中していただければと思います。


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けがを防ぎ、脱水を避けることを目標に整えます

寝床をつくる

回ったり倒れたりしても安全なように、壁のない広い場所より、囲いのある柔らかい空間のほうが落ち着くことがあります。


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倒れても安全なように、囲いのある柔らかい寝床を整えた例です。

倒れても安全なように、囲いのある柔らかい寝床を整えた例です。


  • 床に厚めのマットや布団を敷き、その周りをクッションや丸めたタオルで囲む

  • 家具の角、階段、段差の近くは避ける

  • 滑るフローリングには、洗えるマットやタオルを重ねる

  • 頭を支えたい場合は、薄いタオルをたたんで首の下に添える


体の向きを変える

自力で寝返りがうてない状態が続くと、体の同じ場所に体重がかかり続けます。可能であれば、2〜3時間おきを目安に、体の向きを変えることを意識してみてください。


ただし、痛がる・嫌がる場合は無理に動かさず、どのような様子だったかを獣医師にお伝えください。


食事と水分

気持ちが悪そうにしているときは、無理に食べさせることが負担になる場合があります。まず優先したいのは水分です。


  • 頭を高く保ち、体を横から支えた姿勢で少量ずつ

  • 深い器より、平たい皿のほうが顔を入れやすいことがあります

  • スポイトやシリンジを使う場合は、頬の横からゆっくり、飲み込むのを待ちながら

  • ふやかしたフードや、獣医師に相談したうえでの流動食も選択肢に


むせ込みやすい状態のときは、飲ませ方について必ずかかりつけの獣医師の指示を受けてください。


排泄

立てない間は、寝床にペットシーツを重ねておくと片付けが楽になります。汚れたまま時間が経つと皮膚を傷めることがあるため、こまめに拭き、乾かすことを意識してみてください。


排尿が長時間ないときは、我慢しているのではなく出せていない可能性もあります。半日以上出ていない場合は、獣医師にご相談ください。


少し落ち着いてきたころの、家の中の整え方

ふらつきながらでも立とうとし始めたとき、転倒によるけがが起きやすくなります。動けるようになったことは嬉しい変化ですが、家の中はもう一段階、安全にしておきたい時期です。


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立ち上がり始めた時期の、体の支え方と通り道の整え方です。

立ち上がり始めた時期の、体の支え方と通り道の整え方です。


困りごと

家でできる工夫

フローリングで滑る

タイルマット・滑り止めマットを通り道に敷く

壁や家具にぶつかる

角にクッション材を貼る、動線上の物をどかす

段差でつまずく

スロープ状にタオルを重ねる、段差の前で支える

一方向に曲がってしまう

体側に手を添え、進みたい向きへ軽く誘導する

外に出たがる

短時間・平坦な場所を選び、ハーネスで支える


北九州市は、門司区や八幡東区をはじめ坂道の多い地域があり、玄関までに階段があるお住まいも少なくありません。歩けるようになっても、坂や階段のある散歩コースは当面避けるという判断が、けがを防ぐことにつながります。


体を支えるときは、脇の下だけを持ち上げるより、胸とお腹の下に手やタオルを回して体全体を持ち上げるほうが、犬の負担が少なくなることがあります。大型犬の場合は、介助用のハーネスやタオルを使う方法もあります。


だれも教えてくれない、消耗しないための知恵

前庭の症状が出た直後は、数時間おきの体位変換、少量ずつの給水、夜中の鳴き声への対応が重なります。この時期に体調を崩すのは、犬ではなくご家族のほうだということが、あまり語られていません。


「全部ひとりで」を最初から想定しない

介護は、始まりの数日が最も密度が高くなります。その時期に無理を重ねると、その後の長い期間が続けられなくなってしまいます。


  • 家族で「夜担当」「朝担当」と時間帯で分ける

  • 完璧な記録より、時刻とひとことのメモで十分と割り切る

  • 仮眠は「犬が眠っているとき」に合わせて取る


記録は、あとで自分を助ける

毎日つけたメモは、獣医師への説明に役立つだけでなく、「先週より水を飲めている」という小さな回復に気づく手がかりになります。


変化が見えないと感じる日ほど、記録が支えになることがあります。ノートでも、スマートフォンのメモでも構いません。


罪悪感を持たなくていい

眠れない夜が続くと、愛犬にいら立ってしまい、そのあとで自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。それは、ケアを頑張っている人に自然に起こることです。


休むことは、ケアを投げ出すことではありません。休息をとることそのものが、介護を続けるための手当てだと考えていただければと思います。


ご自宅で受けられるケアという選択肢

私たち合同会社しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、高齢犬・シニア犬・療養犬のケアを行っている訪問型のペットシッターです。


ケアの方法には、施設にお預けする形と、ご自宅に来てもらう形があります。バランスを崩している犬にとって、車での移動や慣れない場所は負担になることがあるため、住み慣れた家のまま受けられるケアを選ばれる方もいらっしゃいます。


私たちは医療行為を行いません。診断・治療・お薬の判断はすべてかかりつけの獣医師の領域です。お手伝いできるのは、日々のお世話(食事・排泄の介助、体の向きの変更、見守り)、通院の付き添い、ご家族の休息に限られます。


サービス

内容

料金

高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助

食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で

1時間 5,500円〜12,000円

療養犬・ターミナルケア 訪問介護

病気やケガ、手術後などの療養生活を自宅で支える

1時間 6,500円〜15,000円

レスパイトケア

介護するご家族が休むための時間をつくる

1時間 6,000円〜15,000円

病院帯同サービス

通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える

1回 10,000円〜15,000円

グリーフケア(オンライン可)

ご家族の気持ちのご相談

1時間 3,500円〜


料金は犬のサイズやケアの内容によって幅があります。すべてのサービスで、事前に無料のカウンセリングを行っています。


なかでもレスパイトケアは、北九州市では扱う事業者が少ないサービスです。「共倒れを防ぐ」ことを目的としたもので、私たちが特に力を入れている取り組みでもあります。


24時間対応・要予約で承っています。原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は、可能なかぎり対応いたします。詳しくはお問い合わせください。


よくあるご質問

首の傾きは、時間がたてば治りますか

経過は原因によって異なり、落ち着いていく場合もあれば、傾きが残る場合もあります。結果をお約束できるものではないため、まずはかかりつけの獣医師に経過をご相談ください。私たちは、その間の暮らしを整えるお手伝いをいたします。


通院に連れて行くのが体力的につらいです

ふらつきのある犬を抱えての通院は、ご家族の負担が大きくなりがちです。病院帯同サービスでは、通院に付き添い、ご自宅での普段の様子や記録を獣医師にお伝えすることもできます。


数時間だけ、眠る時間がほしいのですが

レスパイトケアは、まさにそうした時間をつくるためのサービスです。ご自宅にうかがい、その間のお世話と見守りを担当いたします。まずは無料カウンセリングで、今のご状況をお聞かせください。


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ひとりで抱えなくて大丈夫です

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合同会社しっぽは、北九州市内でシニア犬・老犬・療養中のわんちゃんの訪問ケアを行っています。


ご自宅にうかがうかたちなので、住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにお世話ができます。


いきなりご契約ではありません

ご依頼の前に、まず無料のカウンセリングを行います。


いまの様子とご家族のご希望をうかがったうえで、その子に合ったケアをご提案します。


「話を聞いてみるだけ」で構いません。


ご相談いただけること

内容

訪問介護・介助

食事・排泄・歩行などの介助を、ご自宅で

訪問ホスピス・ターミナルケア

療養中・看取り期の穏やかな時間を支えます

レスパイトケア

介護するご家族が休むための時間をつくります

病院帯同

通院に付き添い、普段の様子を獣医師にお伝えします

エンゼルケア/グリーフケア

お別れのあとのお世話と、ご家族のお気持ちのご相談


ご相談・ご予約

📞 093-982-0919(ご予約受付 8:00〜21:00)


💬 [LINEで相談する](https://line.me/R/ti/p/%40055sflba)


※「夜鳴きがひどくて…」の一言からで大丈夫です


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※外出が多いため、メールでのお問い合わせをおすすめしております


  • 対応エリア:北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)

  • 24時間対応・要予約 ※原則として当日のお申し込みは承っておりませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応しております

  • 動物取扱業登録済(第16014号)/愛玩動物救命士・愛玩動物看護師・愛玩動物介護士が対応します


ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。


まずは、しっぽに声を届けてください。

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