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ペットロスの受け止め方が家族で違うとき|すれ違いをほぐす考え方

8 時間前
読了時間: 10分

大切な家族を見送ったあと、家の中の空気がちぐはぐに感じられることがあります。自分はまだ涙が止まらないのに、家族は普段どおりに見える。その差が、悲しみとは別の苦しさを生むことがあります。この記事では、家族のあいだで生まれる「受け止め方の違い」をどう考えればいいのかを、静かに整理していきます。


この記事でわかること

  • 家族で悲しみ方が違って見えるのは、どんな理由からなのか

  • 「まだ泣いているの」「もう次の子を」など、すれ違いが起きやすい場面とその背景

  • 言い合いにならないための、今日から使える言葉の選び方

  • お別れのあと、家族で決めないほうがいいことと、その期間の考え方

  • 家族の外に気持ちを置く場所の持ち方


「温度差」は、悲しんでいないという意味ではない

同じ犬を見送っても、家族それぞれで表れ方が変わることがあります。泣く人、黙る人、片づけを始める人、外に出かける人。表に見えている姿と、その人の中にある悲しみの量は、必ずしも一致しません。


悲しみの表し方には、いくつかの傾向があると言われています。ここでは大きく分けて考えてみます。


表れ方

外から見える様子

内側で起きていること

感情を出すタイプ

泣く、話す、思い出を語る

言葉や涙にすることで整理している

動くことで整えるタイプ

片づける、仕事に打ち込む、手を動かす

行動を通して受け止めようとしている

沈黙するタイプ

話題を避ける、口数が減る

言葉にすると崩れてしまう感覚がある


どれが正しいというものではありません。ただ、違うタイプ同士が同じ家にいると、お互いが「冷たい」「重い」と感じやすくなります。


関わり方の違いによるもの

日々の介護を担っていた人と、仕事などで関わる時間が短かった人とでは、お別れのあとに残るものが変わります。前者には「日課が突然なくなった空白」が、後者には「もっと関われなかった」という悔いが残ることがあります。


この二つは形が違うので、噛み合わないのは自然なことです。どちらが深いという比べ方は、たいてい誰も救いません。


時間の進み方の違いによるもの

悲しみは、一直線に薄れていくものではないと考えられています。落ち着いたように見えても、命日や散歩コース、季節の匂いで急に戻ってくることがあります。


家族それぞれで波の周期が違うため、片方が浮上しているときに、もう片方が沈んでいるということが起こります。


家族の中で起きやすいすれ違い

具体的な場面ごとに見ていきます。言われた側がどう感じやすいかを知っておくだけでも、受け止め方が少し変わります。


言われがちな言葉

言った側の意図として考えられること

言われた側が感じやすいこと

「いつまで泣いているの」

心配、早く楽になってほしい

悲しむことを否定された

「もう次の子を迎えよう」

家の中の空気を変えたい

あの子の代わりなどいない

「仕方なかったよ」

責めないでほしいという励まし

気持ちを片づけられた

「写真はもうしまおう」

見るのがつらい

なかったことにされる


「もう次の子を」をめぐるすれ違い

新しい犬を迎える話は、家族の中でもっとも温度差が出やすい話題のひとつです。迎えたいと言う人も、悲しんでいないわけではなく、空白に耐えるやり方がその人なりに違うということが少なくありません。


この話題が出たときは、賛成も反対も保留にして、「今は決めないでおこう」と置いておく方法があります。


遺品や居場所をめぐるすれ違い

ベッドや食器、リードをどうするか。片づけたい人と、そのままにしておきたい人の間で意見が割れることがあります。


  • 一方が「見るとつらい」、もう一方が「消すのがつらい」という、正反対の理由で対立している場合がある

  • どちらも、同じ子を想っての言葉であることが多い

  • 全部を一度に決めようとすると、話し合いが感情のぶつかり合いになりやすい


子どもへの伝え方をめぐるすれ違い

お子さんがいるご家庭では、どこまで話すかで意見が分かれることがあります。守りたいという気持ちと、きちんと伝えたいという気持ちは、どちらも子どもを思ってのものです。


伝え方に一つの正解はありません。ただ、大人が悲しんでいる姿を見せることは、子どもにとって「悲しんでいい」という許可になるとも言われています。


すれ違いをほぐす、具体的な方法

悲しみを比べない言い方に変える

「私のほうがつらい」「あなたは冷たい」という形になると、話は前に進みにくくなります。主語を相手ではなく自分にすると、責める形を避けやすくなります。


  • ×「どうして平気な顔をしていられるの」

  • ○「私はまだ、しまうのがつらい」

  • ×「いつまでも引きずらないで」

  • ○「そばにいてくれるだけで助かる」


「決めない期間」をつくる

あまり語られませんが、お別れのあとしばらくは、家族で大きな決めごとをしない期間をあらかじめ決めておくという方法があります。遺品の処分、部屋の模様替え、新しい家族を迎えるかどうか。


「四十九日まで」「ひと月」など、区切りは家庭ごとで構いません。決めないと約束することで、その話題が出るたびに揉めるのを防ぎやすくなります。


決めない期間に、しておけること

写真や動画を一か所にまとめておく(見るのは後日でよい)

首輪や毛を、小さな箱にそっと入れておく

覚えている出来事を、思い出したときだけ書き留めておく

どうしても目に入るのがつらいものは、捨てずに一時的にしまう


捨てる判断だけは、あとで取り消せません。迷ったら「しまう」にとどめておくと、後悔が残りにくくなります。


別々に弔ってよいと決める

家族全員で同じように偲ばなければならない、という決まりはありません。ひとりで散歩コースを歩く人がいてもいいし、仏具の前で手を合わせない人がいてもかまいません。


「同じ形でなくていい」と口に出して確認しておくと、お互いの行動を責めにくくなります。


温度差は、お別れの前から始まっていることがある

介護の期間中から、家族の間に差が生まれていることがあります。夜間の見守りや排泄の介助を主に担った人は、体力も気持ちも消耗した状態でお別れを迎えます。


一方で、関わる時間が少なかった人は、別れの実感が遅れてやってくることがあります。この時間差が、あとになって「温度差」として表面化する場合があります。


  • 介護を担った側:「ひとりで背負った」という感覚が残りやすい

  • 関わりが少なかった側:「何もできなかった」という悔いが残りやすい

  • どちらも、相手には言いにくいまま抱えやすい


介護のさなかに、担う人が少しでも休める時間をつくっておくことは、見送ったあとの家族関係にも関わってきます。共倒れを防ぐことは、その後の暮らしを守ることでもあります。


家族の外に、気持ちを置く場所を持つ

家族だからこそ、言えないことがあります。相手を傷つけたくない、これ以上重くしたくない。その配慮が、結果としてひとりで抱える形になることがあります。


  • 家族以外の人に話すと、「比べられる心配」がないぶん言葉が出やすい

  • 同じ家の中では避けている話題を、そのまま口にできる

  • 誰かに聞いてもらうことと、家族を責めることは別のこと


体調の変化が続く場合や、眠れない状態が長引く場合は、ご自身のかかりつけの医療機関にもご相談ください。愛犬の生前の治療やお別れの経緯で気にかかることがあれば、かかりつけの獣医師に尋ねてみる方法もあります。


しっぽがお手伝いできること

わたしたち合同会社しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、高齢犬・シニア犬・療養犬のケアと、ご家族の心の支えを行っています。施設にお預かりするのではなく、ご自宅にうかがう訪問型です。住み慣れた場所のまま、移動の負担をかけずにケアを受けていただけます。


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「ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。」家族の中で孤独を感じているときこそ、声を届けていただければと思います。


よくあるご質問

家族が悲しんでいないように見えます。おかしいのでしょうか。

悲しみの表れ方には個人差があり、行動や沈黙という形をとることもあります。外から見える様子と内側の気持ちは一致しないことが多く、それ自体は不自然なことではありません。責めるのではなく、「私はこう感じている」と伝える形にすると、話が続きやすくなります。


家族に内緒で相談することはできますか。

ご相談はご本人の判断でお受けしています。グリーフケアはオンラインでも承っていますので、ご自宅の外から、お一人でお話しいただくこともできます。内容を家族にどう伝えるかも、ご本人のお気持ちを優先します。


まだ介護の途中ですが、今から相談してもいいですか。

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