ヨークシャーテリアの老後|被毛と歯の手入れが変わるとき
年をとった愛犬の毛が、以前のように整わなくなってきた。ブラシを当てると嫌がるようになった。口のにおいが気になるけれど、歯みがきをさせてくれない。
そんな小さな変化に気づいたとき、多くの飼い主さんは「自分の手入れが足りないのでは」と自分を責めてしまいます。
けれど、それは老いにともなう自然な変化であることが少なくありません。ここでは、ヨークシャーテリアの体格や被毛に合わせた、今日から試せる手入れの工夫をお伝えします。
この記事でわかること
ヨークシャーテリアの老後に見られやすい、被毛と口まわりの変化
シニア期に入ったら変えたい、ブラッシングとトリミングの考え方
歯みがきを嫌がるようになった子に試せる、負担の少ない口のケア
小さな体だからこそ必要な、室内環境と移動の工夫
手入れが一人では難しくなってきたときの選択肢
ヨークシャーテリアの老後に見られやすい変化
被毛の変化
ヨークシャーテリアの被毛は、抜け替わりが少なく伸び続けるタイプだと一般に言われています。そのため、手入れの頻度が生活の質に直結しやすい犬種です。
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老犬のヨークシャーテリアで毛玉ができやすい四つの部位を示した図。
年齢を重ねると、毛のツヤが落ちる、毛質が細く柔らかくなる、色が薄くなるといった変化が見られることがあります。毛質が変わると、以前と同じブラシでは絡まりやすくなることがあります。
また、自分で体をなめて整えたり、体勢を変えたりする力が落ちると、同じ場所に毛玉ができやすくなります。脇の下、耳のうしろ、内もも、しっぽの付け根は、とくにできやすい場所です。
歯と口まわりの変化
小型犬は顎が小さく、歯が密に並ぶため、歯の汚れがたまりやすいと一般に言われています。年齢とともに、口のにおいが強くなる、片側だけで噛む、フードを口からこぼすといった様子が見られることがあります。
ただし、これらは口の中だけが原因とはかぎりません。気になる変化があるときは、自己判断で対処せず、かかりつけの動物病院にご相談ください。
足腰と体温調節の変化
体重の軽いヨークシャーテリアは、若いころはソファやベッドを軽々と上り下りしていた子も多いと思います。その動きがためらいがちになる、着地に時間がかかるといった変化は、老いのサインのひとつとして現れることがあります。
また、体が小さく脂肪や下毛が少ないぶん、寒さの影響を受けやすい体格です。冬場に体を丸めて動かない時間が増えるときは、痛みだけでなく寒さが関係していることもあります。
被毛の手入れが変わるとき
ブラッシングは「短く・毎日」に切り替える
若いころは週に数回、しっかり時間をかけて整えていた方も多いと思います。シニア期は一度の時間を短くし、回数を増やすほうが、体への負担が少なくなることがあります。
立ちっぱなしがつらい子は、飼い主さんの膝の上や、クッションに寝かせた状態でも構いません。一度に全身を終わらせようとせず、「今日は背中としっぽ」「明日は脇と内もも」と分けても大丈夫です。
若いころ | シニア期の目安 | |
1回の時間 | 10〜20分でも平気 | 3〜5分を数回に分ける |
体勢 | 立たせて全身 | 横になったまま、部分ごと |
道具 | 目の細かいブラシ中心 | 先の丸いピン・目の粗いコームも併用 |
目的 | 見た目を整える | 毛玉予防+体のチェック |
毛玉ができてしまったとき
すでに固まってしまった毛玉を無理にほどくと、薄くなった皮膚を傷つけてしまうことがあります。引っぱらず、毛玉の根元を指で押さえて、毛先のほうから少しずつゆるめる方法があります。
どうしてもほどけない場合は、無理をせずトリマーさんや動物病院に相談するのが安心です。皮膚に赤みやただれがあるときは、ブラシを当てる前に獣医師にご相談ください。
トリミングに通うのがつらくなってきたら
シニア期に入ると、サロンでの長時間の立位や、移動そのものが負担になることがあります。門司区や戸畑区、八幡東区のように坂道の多い地域では、車の上り下りや抱っこでの移動が、思っている以上にこたえる子もいます。
そんなときは、全身のカットにこだわらず、「生活に困る場所だけ」を短くするという考え方があります。
目のまわり(視界をふさぐ毛)
口まわり(フードや水で汚れやすい)
お尻まわり(排泄物がつきやすい)
足の裏(滑りの原因になる)
この4か所を整えておくだけで、日々の暮らしはかなり楽になります。
だれも言わない、毛を短くするときの注意
清潔を保つために全身を短くしたくなりますが、ヨークシャーテリアのような体の小さい犬にとって、被毛は防寒着でもあります。短くした直後は、体温を保ちにくくなることがある点は覚えておいてください。
薄手の服を用意する、寝床に毛布を一枚足すなど、カットとセットで温かさを補う工夫をしておくと安心です。関門海峡に近い北九州は冬の風が強い日もあり、室内でも窓際は冷えます。
歯と口のケアが変わるとき
歯ブラシを嫌がるようになったら
若いころに歯みがきができていた子でも、口まわりの感覚が敏感になったり、口を開ける体勢がつらくなったりして、急に嫌がるようになることがあります。
このとき大切なのは、「毎日できないこと」を失敗だと考えないことです。できる範囲を下げていくほうが、結果的に続きます。
段階 | 方法 | 一言 |
1 | 口元を触るだけで終える | 触らせてくれたら褒めて終了 |
2 | 指に巻いたガーゼで前歯だけ | 奥まで狙わない |
3 | 小さめの歯ブラシで数本ずつ | 1日1か所でも構わない |
4 | 口をゆすぐ・拭く | 食後に口まわりを拭くだけでも |
食べ方が変わってきたとき
「食欲はあるのに残す」「ふやかすと食べる」といった変化は、口の中の状態や、飲み込む力の変化が関係していることがあります。フードの形状を変えることで食べやすくなる子もいます。
ただし、食べられない状態が続くときは、様子を見すぎないほうが安心です。小型犬は体が小さいぶん、食べない時間が体調に影響しやすいとも言われます。判断に迷うときは、早めにかかりつけの動物病院にご相談ください。
口まわりの毛と汚れ
ヨークシャーテリアは口まわりの毛が伸びるため、よだれやフードが毛に絡み、においの原因になることがあります。歯の問題だと思っていた口臭が、毛の汚れによるものだったというケースもあります。
食後にぬるま湯で湿らせたガーゼで口まわりを拭き、そのあとしっかり乾かすことを習慣にすると、皮膚のトラブルを避けやすくなります。
小さな体に合わせた、暮らしの工夫
体重の軽いヨークシャーテリアは、ちょっとした環境の差が体への負担になります。すぐに試せることを挙げます。
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小さな体の負担を減らすための、室内の敷物と寝床の配置例。
フローリングにマットやカーペットを敷き、滑らないようにする
足裏の毛をこまめに短くしておく
ソファやベッドへの上り下りに、低い段差(スロープや踏み台)を用意する
水飲み場を複数に増やし、移動距離を短くする
寝床を、家族の気配がわかる場所に置く
通院と移動のこと
北九州市内は坂道やカーブの多い道も多く、キャリーの中で体が揺れやすい環境です。キャリーの底にすべり止めと薄いクッションを敷き、体が転がらないように左右を埋めると、負担が減ることがあります。
冬場はキャリーの中が思った以上に冷えます。移動前に車内を温めておく、タオルで風を遮るといった配慮があると安心です。
手入れを一人で抱えないという選択肢
被毛と歯の手入れは、毎日のことです。回数が増え、時間が細切れになっていくと、飼い主さんの生活のほうが先に限界を迎えてしまうことがあります。
「自分がやらなければ」と思うほど、休むことに罪悪感が生まれます。けれど、介護を続けるために必要なのは、飼い主さんが休める時間です。
合同会社しっぽは、高齢犬・シニア犬・療養犬・ターミナルケアを専門とする訪問型のペットシッターです。施設にお預かりするのではなく、ご自宅にうかがう形なので、住み慣れた環境のまま、移動の負担をかけずにケアを受けていただけます。
対応エリアは北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)です。24時間対応・要予約で、原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能なかぎり対応いたします。
すべてのサービスで、まず無料カウンセリングを行います。ご家庭ごとの状況をうかがったうえで、オーダーメイドでケアの内容を組み立てます。
サービス | 内容 | 料金 |
高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助 | 食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で | 1時間 5,500円〜12,000円 |
療養犬・ターミナルケア 訪問介護 | 病気やケガ、手術後などの療養生活を自宅で支える | 1時間 6,500円〜15,000円 |
レスパイトケア | 介護する飼い主さんが休むための時間をつくる | 1時間 6,000円〜15,000円 |
病院帯同サービス | 通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える | 1回 10,000円〜15,000円 |
エンゼルケア(お花代含む) | お別れのあとのお世話 | 25,000円〜50,000円 |
グリーフケア(オンライン可) | ご家族の気持ちのご相談 | 1時間 3,500円〜 |
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よくあるご質問
歯みがきをまったくさせてくれません。もう手遅れでしょうか。
手遅れということはありません。口まわりを触る、食後に拭く、といった段階からで構いませんし、それだけでも意味があります。口の中の状態が気になるときは、かかりつけの動物病院にご相談ください。
寝たきりに近い状態でも、ブラッシングはしたほうがよいですか。
横になったままでも、負担のない範囲で毛をとかすことはできます。毛玉は皮膚のトラブルや排泄物の付着につながることがあるため、短い時間を何度かに分ける方法があります。体勢や力の入れ方に不安がある場合は、ご相談ください。
訪問してもらうとき、家を片づけておく必要はありますか。
生活されているそのままの状態で構いません。普段の暮らしを拝見することが、その子に合ったケアを考える手がかりになります。ご不明な点は、無料カウンセリングの際にお尋ねください。
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