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老犬が吐いたとき|様子を見てよい場合と急いだほうがよい場合

9月14日
読了時間: 11分

更新日:2 日前

愛犬が吐いた朝、床を拭きながら胸がざわついた——そんな経験はありませんか。


若い頃は「たまに吐くけれど元気だから」で済んでいたことも、年を重ねた犬では同じように考えてよいのか迷います。


そして、その迷いは夜中や休診日に限って訪れます。


ここでは、ご家庭で落ち着いて確認できることと、受診を急いだほうがよいと一般的に言われている目安を整理します。


この記事でわかること

  • 「嘔吐」と「吐出(吐き戻し)」の見分け方と、なぜそれが大事なのか

  • 様子を見られることが多いケースと、急いだほうがよいとされる目安

  • 老犬が吐く背景として考えられる、いくつかのパターン

  • 吐いたあとに家でできる記録の取り方と、受診時に役立つ準備

  • 住み慣れた自宅で介護や通院を支える方法


「吐いた」の中身を、まず見分ける

同じ「吐く」でも、動物病院では大きく二つに分けて考えられます。この違いを伝えられるだけで、診察の手がかりが増えます。


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前ぶれと出たものの形で、嘔吐と吐出を見分ける目安を示した図。

前ぶれと出たものの形で、嘔吐と吐出を見分ける目安を示した図。


ひとつは「嘔吐(おうと)」。胃や腸まで届いたものが、お腹の動きを伴って戻ってくる状態です。


もうひとつは「吐出(としゅつ)」。食道までしか届かなかったものが、ほとんど消化されないまま、ぽろっと出てくる状態を指します。



嘔吐

吐出(吐き戻し)

出る前の様子

よだれ、落ち着きのなさ、お腹の波打つ動き

前ぶれが少なく、急に出る

出たもの

消化が進んでいる、黄色や泡が混じることがある

食べた形が残っている、筒状のことも

出たあと

ぐったりする、水を欲しがる

けろっとしていることがある


見分けがつかないときは、無理に判断しなくて構いません。「前ぶれがあったか」「どんな形で出たか」を覚えておくだけで十分です。


様子を見られることが多いとされるケース

すべてに当てはまるわけではありませんが、次のような状況では、しばらく様子を見ながら経過を追う判断がされることもあります。


  • 吐いたのは1回だけで、そのあとは落ち着いている

  • 吐いたあとも、いつもどおりに歩き、水を飲み、排泄がある

  • 朝方や食事の間隔が空いたときに、黄色い液や泡を少量吐いた

  • 早食いや、興奮したあとに、食べたものがそのまま出た

  • 熱心に草をかじったあとに吐いた


ただし、これは「放っておいてよい」という意味ではありません。 老犬では、元気に見えても体の中で変化が進んでいることがあります。


同じことが数日のうちに繰り返されるようなら、元気があるうちにかかりつけの獣医師へご相談ください。


急いだほうがよいと一般的に言われる目安

判断に迷ったときは、次のような様子がないかを確認します。当てはまるものがあれば、時間を置かずに動物病院へご連絡いただくことが勧められています。


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家庭で落ち着いてできる、確認から連絡までの流れ

見られる様子

考えたいこと

短時間に何度も吐く、吐こうとしても出ない

体力の消耗や、胃腸の通過に関わる問題の可能性

吐いたものに血が混じる、コーヒーかすのような色

消化管からの出血の可能性

ぐったりして起き上がらない、呼びかけへの反応が鈍い

全身状態の低下

お腹が張って硬い、触ると痛がる

腹部の異常

誤って何かを飲み込んだ心当たりがある

異物による通過障害の可能性

水を飲んでもすぐ吐く、半日以上何も入らない

脱水が進むおそれ

けいれん、ふらつき、目が揺れるなど神経症状を伴う

神経や平衡感覚に関わる不調の可能性


これらはあくまで一般的に知られている目安であり、診断ではありません。判断に迷った時点で電話してよい、と考えていただいて構いません。


夜間や休診日に不安が強いときは、かかりつけの動物病院の留守番電話や、地域の夜間対応の案内を、普段から冷蔵庫などに貼っておくと慌てずに済みます。


老犬が吐く背景として考えられること

原因はひとつとは限らず、いくつかが重なっていることもあります。ここでは、家庭で気づきやすい切り口で整理します。


空腹の時間が長いことによるもの

食事の間隔が空くと、胃液だけが戻ってくることがあります。朝方に黄色い液を吐く、というご相談は珍しくありません。


一日の食事を少量ずつ回数を分ける方法が取られることもありますが、持病がある場合は量や回数の調整を自己判断で行わず、獣医師に確認してからにしてください。


食べ方・飲み方によるもの

歯や口の中の違和感から丸のみになったり、目が見えにくくなって早食いになったりすることがあります。水を一気に飲んで戻す子もいます。


  • 食器の高さを胸の位置に近づける

  • 一度に出す量を減らし、回数を増やす

  • 食後すぐの散歩や興奮を避け、静かに休ませる


内臓の不調によるもの

腎臓、肝臓、膵臓、消化管など、体の中の変化が嘔吐として表れることがあります。老犬では、こうした背景が隠れていることもあります。


家庭で見分けることはできません。 飲水量や尿の量、体重の変化とあわせて記録し、受診の際に伝えてください。


平衡感覚の不調によるもの

ふらつき、頭の傾き、目が細かく揺れるといった様子と一緒に吐く場合があります。乗り物酔いに近い状態で気持ち悪さが続くことがあります。


床で滑らないよう、マットやカーペットを敷き、ぶつかると危ない家具の角を覆っておくと、体力の消耗を減らせます。


誤飲・異物によるもの

拾い食いのくせがある子や、目が見えにくくなった子では、思わぬものを口にすることがあります。おもちゃの破片、ペットシーツ、ビニールなども含まれます。


心当たりがあるときは、吐かせようとせず、動物病院へ連絡してください。 状況によっては、かえって危険になることがあります。


薬やフードの変化によるもの

処方されたお薬を飲み始めた時期や、フードを切り替えた時期と重なっていることもあります。


自己判断でお薬を中止せず、「いつから何が変わったか」を獣医師に伝えたうえで相談するのが安心です。


家でできる、記録という手当て

ここからは、あまり語られていないけれど、受診のときに大きな助けになることをお伝えします。


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吐いたあと、撮影から保存・記録までの家でできる手順を示した図。

吐いたあと、撮影から保存・記録までの家でできる手順を示した図。


吐いたものは、片づける前にスマートフォンで撮っておく。 これだけで、獣医師に伝わる情報がまったく違います。


色、形、食べたものが残っているか、異物が混じっていないか。言葉で説明しようとすると難しいことも、写真なら一目で伝わります。


血が混じっているように見えた場合や、異物が疑われる場合は、ペットシーツごと袋に入れて保存し、受診時に持参すると相談しやすくなります。


記録は、次の項目をメモしておくと十分です。


記録する項目

時刻

6:40

食事との関係

前の食事から10時間ほど空いていた

内容

黄色い液、泡、未消化のフード など

回数

今日2回目

前後の様子

吐いたあとは水を飲み、散歩には行けた

変わったこと

3日前にフードを変えた


紙でもスマートフォンのメモでも構いません。「いつもと違う」を数字と言葉にしておくことが、いちばんの準備になります。


もうひとつ。吐いたあとにすぐ水や食事を出すと、また刺激になることがあります。落ち着くまで少し時間を置くかどうかも含め、かかりつけの獣医師の指示に従ってください。


ご自宅で受けられる支えという選択肢

繰り返し吐く時期は、片づけと見守りで飼い主さんの睡眠が削られます。夜中に起きて、また明け方に起きて、という日が続くこともあります。


犬が高齢になるほど、移動そのものが負担になります。抱きかかえての階段、坂道の多い住宅地、車の振動——北九州市内でも、通院のたびにご苦労されている方がいらっしゃいます。


合同会社しっぽは、施設にお預かりするのではなく、ご自宅にうかがう訪問型のケアを行っています。住み慣れた場所のまま、食事・排泄・体位変換(寝たきりの子の向きを変えること)・見守りといった日々のお世話をお手伝いします。


わたしたちは医療行為を行いません。診断・治療・お薬の判断は、すべてかかりつけの獣医師の領域です。その前後にある「暮らし」の部分を支えるのが役割です。


  • 記録の取り方が分からない、続かない

  • 通院に付き添ってほしい、普段の様子をうまく伝えられない

  • 数時間でいいから眠りたい

  • 見送ったあとの気持ちを、誰かに聞いてほしい


こうしたご相談に、それぞれのサービスでお応えしています。対応エリアは北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)です。


料金の目安

サービス

料金

高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助

1時間 5,500円〜12,000円

療養犬・ターミナルケア 訪問介護

1時間 6,500円〜15,000円

レスパイトケア

1時間 6,000円〜15,000円

病院帯同サービス

1回 10,000円〜15,000円

エンゼルケア(お花代含む)

25,000円〜50,000円

グリーフケア(オンライン可)

1時間 3,500円〜


料金には幅があり、犬のサイズや状態によって変わります。すべてのサービスで、事前に無料カウンセリングを行っています。


24時間対応・要予約です。原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は、可能な限り対応いたします。詳しくはお問い合わせください。


なお、当社は動物取扱業登録済(第16014号・保管)で、担当は愛玩動物救命士・愛玩動物看護師・愛玩動物介護士のいずれかがうかがいます。


よくあるご質問

吐いたあと、いつまで様子を見てよいのでしょうか

明確な時間の線引きはなく、犬の状態によって変わります。何度も繰り返す、水も受けつけない、ぐったりしているといった様子があれば、時間を置かずに動物病院へご連絡ください。迷った時点でかかりつけの獣医師に電話してよい、とお考えいただければと思います。


しっぽさんは、吐いたときの処置をしてもらえますか

いいえ、医療行為は一切行いません。投薬や処置の判断は獣医師の領域です。わたしたちがお手伝いできるのは、片づけや見守り、記録のお手伝い、通院への付き添い(病院帯同サービス)、そしてご家族が休むための時間をつくるレスパイトケアです。


通院の付き添いだけをお願いすることもできますか

病院帯同サービスとして、通院への付き添いを承っています。普段のご自宅での様子や記録を獣医師にお伝えすることで、診察の手がかりが増えることがあります。ご自宅にうかがう形ですので、まずは無料カウンセリングでご状況をお聞かせください。


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ご相談・ご予約

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ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。


まずは、しっぽに声を届けてください。

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