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老犬が散歩に行きたがらないとき|無理をさせない運動の考え方

8 時間前
読了時間: 10分

夕方、リードを見せても立ち上がらない。玄関までは来るのに、そこから先へ進まない。少し歩いて、すぐに帰りたがる。


そんな日が続くと、「運動不足になってしまう」「散歩を諦めたら弱ってしまうのでは」と焦る気持ちが出てくると思います。


老犬が散歩を渋るとき、そこには年齢だけでは説明しきれない理由が隠れていることがあります。


ここでは、無理をさせずに愛犬の体と気持ちを守るための考え方を、順番に整理してお伝えします。


この記事でわかること

  • 老犬が散歩に行きたがらないときに考えられる理由と、そのサインの見分け方

  • 玄関で止まる犬に見落とされがちな「足元」のチェックポイント

  • 坂道の多い北九州市で、シニア犬の散歩コースをどう組み替えるか

  • 歩けない日を「運動ゼロ」にしないための、外気浴・室内での代わりの過ごし方

  • 気づいた変化を、かかりつけの獣医師に伝わる形で記録する方法


「行きたがらない」は、わがままではないことが多い

若い頃は玄関の音だけで飛んできた子が、動かなくなる。その変化を前に、「甘えているのかな」「叱ったほうがいいのかな」と迷う方は少なくありません。


ただ、シニア期の犬が散歩を渋るとき、その多くは「行きたくない」ではなく「行けない理由がある」という形で表れます。痛み、見えにくさ、不安、暑さや寒さ。犬は言葉で説明できないので、動かないという形で伝えてきます。


ですから、まず取り組みたいのは「歩かせること」ではなく、「なぜ止まるのかを観察すること」です。


理由別に見る、散歩を渋るサイン

同じ「行きたがらない」でも、渋り方に少しずつ違いが出ることがあります。以下は、ご自宅で見ていただきやすいポイントです。


足腰の痛みや違和感によるもの

  • 立ち上がるまでに時間がかかる、後ろ足がふらつく

  • 段差や階段の前で止まる、抱っこを求めるように見上げる

  • 歩き出しは硬く、少し歩くと動きがなめらかになる

  • 特定の足をかばう、爪の削れ方が左右で違う


目や耳の衰えによるもの

  • 夕方や夜になると、極端に歩きたがらなくなる

  • 家の壁沿いや慣れた道だけを選んで歩く

  • 後ろから声をかけても反応が遅い、急に驚いて立ち止まる


認知機能の変化によるもの

  • 途中で方向がわからなくなったように立ち止まる

  • 出発してすぐ帰ろうとする、または帰り道でだけ座り込む

  • 夜間に落ち着かず、日中に眠りが深くなっている


心臓や呼吸の負担によるもの

  • 少し歩くと息が上がり、舌の色が変わって見える

  • 上り坂で立ち止まる回数が増えた

  • 休むとまた歩ける、というパターンを繰り返す


気温・路面など環境によるもの

  • 夏の夕方、アスファルトが熱い時間帯だけ動かない

  • 雨上がりの滑る路面や、金属のグレーチング(側溝のふた)を避ける

  • 冬の朝だけ玄関から出たがらない


渋り方のパターン

考えられる背景の例

ご家庭でできること

玄関で止まる

段差・滑り・外の不安

足元の滑り対策、抱っこで一度外へ

出てすぐ帰りたがる

痛み・呼吸の負担

距離を短く、回数を分ける

帰り道だけ座る

疲れ・方向感覚の変化

折り返し地点を手前にする

夕方以降だけ渋る

見えにくさ

明るい時間帯へ変更


息づかいの変化や急なふらつきなど、体調そのものが気になるサインが出ているときは、様子を見るより先にかかりつけの獣医師にご相談ください。ここに挙げたのは、あくまで観察のための一般的な目安です。


だれも教えてくれない、「足元」の見直し

散歩を渋る老犬の相談で、意外と見落とされているのが足元です。特に次の3つは、ご自宅で今日から確認できます。


ひとつめは、爪の長さです。 散歩の量が減ると爪は自然に削れなくなり、伸びていきます。爪が長いと指が地面をしっかりつかめず、足先が浮いたような踏み方になります。その結果、フローリングでも屋外でも滑りやすくなり、歩くこと自体が怖くなっていきます。


ふたつめは、肉球と足裏の毛です。 肉球が乾いて硬くなると踏ん張りがきかず、足裏の毛が伸びていると滑る原因になります。


みっつめは、首輪とリードの向きです。 首輪だけで支えると、首から前へ引かれる形になり、後ろ足が弱った子には負担になりやすいと言われます。胴を支えるハーネスや、体を持ち上げられる介助用のベルトに替えると、歩き出しが変わることもあります。


  • 爪と足裏の毛は伸びていないか

  • 玄関から道路までに滑る場所はないか

  • 首輪ではなく、胴を支える形にできないか

  • 家の中でも滑って踏ん張れていないか(滑り止めマットの追加)


家の中で滑って足を踏ん張れない子は、外でも歩くことに慎重になります。散歩の悩みは、室内の床から始まっていることがあります。


北九州の坂道と、散歩コースの組み替え

北九州市は、坂の多い土地です。門司区や八幡東区、戸畑区のように高台に住宅が並ぶ地域では、玄関を出た瞬間から坂が始まるお宅も珍しくありません。小倉北区や八幡西区でも、幹線道路沿いは交通量が多く、路面が硬く熱を持ちやすい場所があります。


シニア犬にとって負担が大きいのは、実は上りよりも下り坂です。下りでは前足とひざに体重がかかり、後ろ足で踏ん張ってブレーキをかける必要があります。


  • 行きが下りのコースは、帰りが上りになる。逆方向を試してみる

  • 平らな区間を選び、坂は「一度だけ、短く」に減らす

  • 途中に座って休める場所があるコースにする

  • 夏は日陰と時間帯を優先し、路面に手のひらを当てて熱さを確認する


コースを変えると匂いの情報も変わるので、距離が短くなっても犬にとっての刺激は保たれやすくなります。


歩けない日を「運動ゼロ」にしない

散歩の目的は、距離を稼ぐことだけではありません。外の匂いを嗅ぐ、風を感じる、日を浴びる。こうした刺激は、体を動かすのと同じくらい、生活のリズムを支えます。


歩けない日は、次のように置き換える方法があります。


状態

置き換えの例

少しは歩ける

家の前を数分だけ。1回を短く、回数を分ける

立てるが歩けない

抱っこやカートで外に出て、地面に降りて匂いだけ嗅ぐ

ほぼ寝ている

窓辺や玄関先での外気浴、体位を変える、やさしくマッサージ

室内でできること

短い距離の呼び寄せ、食器の位置を少し変える、おやつ探し


「歩く」を「外の空気に触れる」に置き換えるだけでも、犬の一日は変わります。 カートや抱っこでの外出は「甘やかし」ではなく、体力に合わせた選択のひとつです。


また、寝ている時間が長くなった子には、同じ姿勢が続かないよう向きを変える、関節をゆっくり動かすといった関わりも、できる範囲での運動になります。力の入れ方に迷うときは、獣医師に確認しながら進めるのが安心です。


変化を記録して、獣医師に伝える

「最近散歩を嫌がる」だけでは、診察室で伝わりきらないことがあります。日付と状況を短く残しておくと、診断の手がかりになりやすくなります。


記録する項目

書き方の例

日付・天気・気温

10/12 晴れ 24℃

どこで止まったか

玄関の段差/坂の下り

歩いた時間

出発から5分で座り込み

呼吸・足の動き

息が上がる/右後ろ足をかばう

食欲・睡眠

食事は完食/夜に落ち着かない


スマートフォンで動画を撮っておくのも有効です。歩き出しの数秒、階段の前での様子など、10秒ほどで十分なことも多いです。


診察の場では、飼い主さんが緊張して伝え忘れてしまうこともあります。合同会社しっぽでは、通院に付き添って普段の様子や記録を獣医師にお伝えする病院帯同サービスもご用意しています。


飼い主さんが疲れてしまう前に

散歩を渋る時期は、抱っこでの移動、夜間の見守り、食事や排泄の介助が重なりやすい時期でもあります。仕事を持ちながら介護を続けている方、大型犬を一人で支えている方には、体力の面でも限界が来ることがあります。


わたしたち合同会社しっぽは、ご自宅にうかがう訪問型のケア事業者です。施設にお預けする方法もありますが、住み慣れた家から動かずに済むことは、目や耳が衰えた老犬にとって負担の少ない選択になり得ます。北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)にうかがっています。


とくに力を入れているのが、介護する飼い主さんが休むための時間をつくるレスパイトケアです。数時間眠る、通院や買い物に出る、ただ何もしない。そのための時間を、共倒れを防ぐという目的で用意しています。


サービス

料金

高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助

1時間 5,500円〜12,000円

療養犬・ターミナルケア 訪問介護

1時間 6,500円〜15,000円

レスパイトケア

1時間 6,000円〜15,000円

病院帯同サービス

1回 10,000円〜15,000円

グリーフケア(オンライン可)

1時間 3,500円〜


すべてのサービスで、無料カウンセリングを行っています。犬のサイズや必要なケアによって内容が変わるため、まずはお話を聞かせていただくところから始めています。24時間対応・要予約で、詳しくはお問い合わせください。


「ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。」その言葉を届けるために、わたしたちはご自宅にうかがっています。


よくあるご質問

散歩に行かないと、足腰が弱ってしまいませんか

動かない時間が長くなると筋力が落ちやすいのは事実ですが、痛みを我慢させて歩かせることが、かえって負担になる場合もあります。距離を短く回数を分ける、抱っこで外気浴に切り替えるなど、体力に合わせた方法を探すのが現実的です。どの程度動かしてよいかは、かかりつけの獣医師にご相談ください。


途中で歩けなくなったとき、どうすればいいですか

無理に立たせようとせず、安全な場所で休ませてから、抱っこやカートで帰る形をとる方が多いです。大型犬の場合は、介助用のハーネスやタオルを腹の下に通して支える方法もあります。ふらつきや息づかいの変化が急に出たときは、その日のうちに動物病院にご相談いただくのが安心です。


当日でもお願いできますか

原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は、可能な限り対応しています。まずはご状況をお知らせください。24時間対応・要予約となっています。


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