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老犬が発作を起こしたとき|落ち着いて見守るために知っておきたいこと

9月14日
読了時間: 12分

更新日:3 日前

愛犬が突然倒れ、手足を突っ張らせて震えはじめる。その数十秒が、何十分にも感じられたという方は少なくありません。


頭が真っ白になって、何もできなかった。そんなご自分を責めてしまう飼い主さんもいらっしゃいます。


発作は、見ている側にとってとても衝撃の大きい出来事です。ここでは、その場で慌てないために知っておきたいことと、発作と暮らしていくための家の整え方をまとめました。


この記事でわかること

  • 発作が起きたその瞬間、家庭でできること・しないほうがよいこと

  • 「発作に見える変化」にはいくつかのパターンがあること

  • 獣医師に伝わりやすい記録の残し方(動画の撮り方のコツ)

  • すぐに病院へ連絡したほうがよい目安

  • 発作のあとの数時間の過ごし方と、家の中の安全対策


発作が起きたとき、家庭でできること

発作の最中、飼い主さんにできることは多くありません。やるべきことよりも、「やらないこと」を知っておくほうが役に立ちます。


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発作の最中は物をどけ、照明を落として静かに見守り時間を計ります。

発作の最中は物をどけ、照明を落として静かに見守り時間を計ります。


犬は発作中、意識がはっきりしていないことがあります。抱き上げたり、口の中に手を入れたりすると、思わぬけがにつながる場合があります。


まずは周囲の安全を確保し、静かに見守ることが基本になります。


発作の最中に

内容

すること

平らで安全な場所に寝かせる/周りの家具や物をどける/時間を計る/照明を落とし、音を小さくする/可能なら動画を撮る

しないほうがよいこと

強く抱きしめる・押さえつける/口の中に指やタオルを入れる/大声で名前を呼び続ける/体をゆすって起こそうとする


階段の近くやソファの上で起きた場合は、落下を防ぐことを優先します。体の下に薄めのクッションやバスタオルを敷ける状況であれば、頭を守りやすくなります。


嘔吐や失禁がみられることもありますが、発作にともなってよく起きる変化のひとつです。片づけは、落ち着いてからで構いません。


時間を計る、という習慣

発作が何分続いたかは、獣医師にとって大切な情報になります。 けれど、動転しているときに正確に測るのは簡単ではありません。


スマートフォンのストップウォッチを開くだけでも構いませんし、難しければ「時計を見て、始まった時刻を覚える」だけでも十分です。


体感の時間は実際より長くなりがちです。「とても長く感じたが、時計では1分ほどだった」ということも起こります。


「発作のように見える変化」はひとつではない

老犬に起こる発作やそれに似た変化には、いくつかのパターンがあります。原因の判断は獣医師が行うものですが、家庭で「どう見えたか」を区別しておくと、診察のときに伝わりやすくなります。


てんかん発作によるもの

全身が硬直し、手足を激しく動かす、泡を吹く、失禁するといった、いわゆる「大きな発作」として現れることがあります。


一方で、体の一部だけがピクピクする、数秒間だけ意識が飛んだように見える、といった目立ちにくい形をとることもあります。


ほかの病気にともなうもの

内臓の病気や代謝の異常、脳の変化などにともなって、けいれんのような症状が出ることもあります。


高齢になってから初めて発作が起きた場合、背景に別の原因がないかを調べていくことが多いようです。検査や診断はかかりつけの獣医師にご相談ください。


認知症や加齢の変化と紛らわしいもの

  • 同じ場所をぐるぐる回る

  • ぼんやりと一点を見つめて動かない

  • 立ったまま固まってしまう

  • 夜中に急に鳴き出す


これらは発作の一部としてみられることもあれば、認知機能の変化や視力の低下、痛みによるものであることもあります。見た目が似ていても、背景はさまざまです。


失神やふらつきとの違い

心臓や血圧に関わる問題で、一瞬ぐったりと崩れることもあります。手足の突っ張りやけいれんをともなわず、すぐに起き上がるようであれば、発作とは別の可能性も考えられます。


いずれにしても、飼い主さんが「これは発作かどうか」を判断する必要はありません。見たままを伝えることが、いちばん確かな情報になります。


獣医師に伝わる「記録」の残し方

ここが、あまりどこにも書かれていないけれど、知っておくと助かる部分です。


診察室で発作が再現されることは、ほとんどありません。 そのため、家庭での記録が診断の手がかりになります。


動画を撮るときの小さなコツ

  • 全身が入る距離から撮る(顔だけのアップだと手足の動きが伝わりにくい)

  • 途中で止めず、治まったあとの様子も30秒ほど続けて撮る

  • 撮りながら「今、何分経過」と声に出しておくと、あとで時間がわかる

  • 部屋が暗ければ、間接照明程度の明かりをつける(フラッシュは控えめに)

  • 撮れなくても問題はありません。安全の確保が先です


動画は消さずに残しておくと、次の発作との比較ができます。フォルダを1つ作っておくと探しやすくなります。


発作日誌に書いておきたいこと

項目

記録の例

日付・時刻

何時何分に始まったか

持続時間

おおよそでよい(体感ではなく時計で)

きっかけ

食後、睡眠中、来客のあと、など

様子

全身か一部か/意識があったか/失禁・嘔吐の有無

回復までの時間

いつもの様子に戻るまで何分・何時間かかったか

その日の食事・投薬

量や時間に変わりがなかったか


ノートでも、スマートフォンのメモでも構いません。「前回からの間隔」が見えるようになると、変化に気づきやすくなります。


病院へ連絡を急いだほうがよい目安

判断に迷ったときは、かかりつけの動物病院に連絡して指示を仰ぐのが基本です。そのうえで、一般的に急を要するとされる状況を挙げます。


状況

対応の目安

発作が5分以上続いている

すぐに連絡を

意識が戻らないまま発作が繰り返される

すぐに連絡を

1日のうちに何度も発作が起きる

すぐに連絡を

初めて発作が起きた

その日のうちに相談を

発作のあと、様子がいつもと明らかに違う

その日のうちに相談を

短い発作が1回で、いつも通りに戻った

次の診察で動画とともに相談を


夜間や休診日にそなえて、かかりつけ以外に相談できる救急対応の病院の連絡先を、あらかじめ調べて冷蔵庫に貼っておく方法があります。北九州市内は区をまたぐ移動に時間がかかることもあり、夜間に慌てて調べるより、落ち着いているうちに準備しておくほうが動きやすくなります。


移動が必要になったときのために、キャリーやタオル、リードを玄関近くにまとめておくのもひとつの備えです。


発作が治まったあとの数時間

発作のあと、しばらくぼんやりしたり、ふらついたり、やたらと歩き回ったりすることがあります。この時間帯は、本人にとっても混乱しやすい状態です。


環境を静かに保つ

  • 照明を落とし、テレビや音楽を止める

  • 家族が一斉に取り囲まず、静かに見守る

  • 段差や階段に近づかないよう、ゆるく囲いをつくる


水と食事のタイミング

飲み込む力が戻らないうちに水や食べ物を与えると、むせてしまうことがあります。しっかり立って歩き、こちらの声に反応するようになってから少量ずつ、という進め方が無理がありません。


不安な場合は、与える前にかかりつけの獣医師に確認しておくと安心です。


体を冷やしすぎない、温めすぎない

発作のあとは体温が上がっていることがあります。厚く覆いすぎず、室温を落ち着いた温度に保つ程度にとどめます。


発作とともに暮らす家のつくり方

発作は、いつ起きるか読めないことが多いものです。だからこそ、「起きても大けがにつながりにくい家」にしておくことが、いちばん現実的な備えになります。


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発作が起きても大けがにつながりにくい家の整え方を示した図です。

発作が起きても大けがにつながりにくい家の整え方を示した図です。


床と家具

  • フローリングに滑り止めマットやカーペットを敷く

  • テーブルの脚や家具の角にクッション材を巻く

  • ガラスの扉、暖房器具の周りには柵を置く


段差と高い場所

  • 階段の上下にゲートを設置する

  • ソファやベッドの上で長時間ひとりにしない

  • 玄関の上がりかまちにスロープやマットを置く


北九州市は坂の多い地域もあり、玄関までに段差のあるお宅も少なくありません。抱いて運ぶ場面が増えるご家庭では、飼い主さん自身の腰や膝を守ることも、ケアを続けるための大事な要素になります。


留守番と夜間

日中どうしても留守にする時間があるご家庭では、ケージやサークルの中を柔らかい素材で整えておくと、万一のときの衝撃を和らげやすくなります。


見守りカメラを置いておくと、発作の有無や回数を後から確認でき、記録にも役立ちます。


見守る側が、消耗しきってしまう前に

発作のある子と暮らしていると、夜中に何度も目が覚める、外出が怖くなる、という状態が続きやすくなります。


「自分が見ていない間に起きたらどうしよう」という緊張は、想像以上に体力を削ります。眠れない日が重なると、判断も鈍くなっていきます。


介護する側が倒れてしまうと、ケアそのものが続けられなくなります。 休むことは、手を抜くことではありません。


合同会社しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、ご自宅にうかがう訪問型のケアを行っています。施設にお預けする方法もありますが、環境の変化や移動そのものが負担になりやすい子にとっては、住み慣れた家のままケアを受けられることが助けになる場合があります。


わたしたちは医療行為を行いません。診断・治療・お薬に関することは、すべてかかりつけの獣医師の領域です。お手伝いできるのは、日々のお世話と見守り、通院の付き添い、そしてご家族が休むための時間づくりです。


サービス

内容

料金(1時間あたり)

高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助

食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で

5,500円〜12,000円

療養犬・ターミナルケア 訪問介護

病気やケガ、手術後などの療養生活を自宅で支える

6,500円〜15,000円

レスパイトケア

介護するご家族が休むための時間をつくる

6,000円〜15,000円

病院帯同サービス

通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える

10,000円〜15,000円(1回)

グリーフケア

ご家族の気持ちのご相談(オンライン可)

3,500円〜


料金は犬のサイズや内容によって幅があります。すべてのサービスで、事前に無料カウンセリングを行っています。


レスパイトケアは、北九州市では扱う事業者が多くないサービスです。数時間だけでも眠る、買い物に出る、ほかのご家族の用事をすませる。そうした時間をつくるためのものです。


病院帯同サービスでは、発作の記録や普段の様子を整理して獣医師にお伝えするお手伝いもしています。緊張して聞きたいことを聞けなかった、という場面を減らせることがあります。


24時間対応・要予約で承っています。原則として当日のお申し込みはお受けしていませんが、緊急性が高いと判断した場合は、可能な範囲で対応いたします。詳しくはお問い合わせください。


よくあるご質問

発作のときに舌を噛まないよう、口に何か入れたほうがよいですか

口の中に手やタオルを入れることは、一般的にはすすめられていません。飼い主さんが噛まれてしまう危険や、犬の歯やあごを傷つける可能性があります。周囲の物をどけて、静かに見守るほうが安全です。


一度発作が起きたら、また起きるのでしょうか

そのお子さんの状態によって異なり、家庭で見通しを判断することはできません。記録を残しておくと、間隔や様子の変化が見えやすくなります。今後の見通しについては、かかりつけの獣医師にご相談ください。


発作のことを相談したいのですが、ケアをお願いするか決めていません

無料カウンセリングだけのご利用でも構いません。医療的な判断はできませんが、暮らしの整え方や記録の残し方など、ご家庭でできることについてはお話をうかがえます。ご家族の気持ちのご相談は、オンラインでも承っています。


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いきなりご契約ではありません

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まずは、しっぽに声を届けてください。

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