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多頭飼いで老犬を介護する|ほかの子との暮らしを守る工夫

8 時間前
読了時間: 11分

年老いた子の介護をしながら、ほかの子の世話もする。その毎日は、思っていたよりずっと体力と気持ちを使います。


「元気な子にかまってあげられていない」と感じて、胸が痛くなる方もいます。


多頭飼いの介護には、1頭のときとは違うつまずきどころがあります。


ここでは、その「つまずきどころ」と、今日から試せる小さな工夫を順にお伝えします。


この記事でわかること

  • 多頭飼いで老犬を介護するときに起きやすい、犬同士のすれ違い

  • 空間と時間の「分け方」の考え方(一緒がよい場面/分けたい場面)

  • 食事・排泄・夜鳴きなど、ケース別の困りごとと試せる手立て

  • あまり語られない、多頭飼いならではの小さな知恵

  • お別れのあと、残された子に起きやすい変化との向き合い方


多頭飼いの介護は「老犬」だけの問題にならない

介護が始まると、どうしても手のかかる子に時間が集まります。その結果、家の中のバランスが静かに変わっていきます。


老犬の状態だけを見ていると、ほかの子に起きている変化を見落としやすくなります。多頭飼いの介護では「老犬のケア」と「群れ全体の落ち着き」を、両方セットで考えることが助けになります。


若い子・元気な子に起きやすいこと

  • 呼んでも来ない、目を合わせないなど、少し距離を置くようになる

  • いたずらや吠えが増える(かまってほしい気持ちの表れであることがあります)

  • 食欲や排泄のリズムが乱れる

  • 老犬のベッドやトイレを取る、逆にまったく近づかなくなる


老犬側に起きやすいこと

  • 若い子の動きや音に驚きやすくなる

  • 通り道でぶつかられて転ぶ、起き上がれなくなる

  • 自分のごはんを取られても抵抗できず、食べる量が減る

  • 落ち着いて眠れる場所を確保できず、夜に休めない


いずれも、しつけの失敗ではありません。環境が今の身体に合わなくなってきたサインとして受け取ってみてください。気になる変化が続くときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。


まず見直したいのは「空間と時間の分け方」

多頭飼いの介護でいちばん効くのは、道具を増やすことよりも「分け方」の整理です。すべてを分ける必要はありません。


分けたほうが楽になる場面と、一緒のままがよい場面があります。目安として、次のように考えてみてください。


場面

考え方

具体的な工夫の例

食事

分けたい

老犬は別室かサークル内で。食べ終わるまで扉を閉める

睡眠・休息

分けたい

老犬の寝床は通り道を外し、壁際や部屋の隅に置く

排泄

分けたい

トイレの位置を近くに増やし、ほかの子と共用にしない

日中の過ごし方

一緒でよいことも

声や気配が届く距離に置くと、双方が落ち着くことがあります

投薬・処置

分けたい

ほかの子が見ていない場所で。終わったら合流させる


老犬を完全に隔離すると、かえって不安が強まり、鳴き続けることがあります。「見えるけれど、ぶつからない」距離が、多頭飼いでは扱いやすい形のひとつです。


サークルや低い柵で仕切ると、気配は残したまま接触だけを避けられます。段差のない範囲で、寝床とトイレと水を近づけておくと、老犬の移動も少なくなります。


ケース別|多頭飼いで起きやすい困りごとと手立て

食事の差によるもの

療法食に切り替わったり、やわらかいごはんになったりすると、ほかの子がそちらを欲しがることがあります。老犬が食べ終わる前に横取りされてしまうことも起こります。


  • 老犬は別室、または柵の中で食べる

  • 食器の高さを上げて、首を下げずに食べられるようにする

  • 食べきれなかったぶんは片づけ、ほかの子が食べないようにする

  • 食べた量と時間をメモに残す


食欲の落ち込みが続くときや、食べ方が変わったときは、量とタイミングを記録して獣医師に伝えると相談がしやすくなります。


排泄の失敗によるもの

粗相が増えると、ほかの子がその場所で排泄を始めることがあります。においが残ると、そこがトイレとして認識されやすくなるためです。


  • 失敗した場所は、においが残らないよう早めに拭き取る

  • 老犬の寝床の近くにトイレを増やし、移動距離を短くする

  • おむつを使う場合は、ほかの子が噛んで外さないよう見える範囲で

  • 叱らずに、片づけを淡々と済ませる


夜鳴き・不安によるもの

夜になると鳴く、同じ場所を歩き続ける。こうした変化が見られることがあります。多頭飼いでは、その声に反応してほかの子も起き、家全体が眠れなくなります。


  • 老犬の寝床を飼い主さんの近くに移す

  • 日中に、短くても日光を浴びる時間をつくる

  • ほかの子の寝る場所を少し離し、声が響きにくい配置にする

  • 鳴く時間帯と長さを数日分メモしておく


夜鳴きの背景には、不安のほかに痛みや体調の変化が隠れていることもあります。記録を持って、かかりつけの獣医師に相談してみてください。


ほかの子の態度が変わることによるもの

老犬を避けるようになる子もいますし、逆にべったり寄り添う子もいます。どちらも、変化を感じ取っている表れと考えられます。


  • 避ける場合は、無理に近づけず、距離を選ばせる

  • 執着する場合も止めず、ただ乗り上がりや踏みつけだけ防ぐ

  • 元気な子と2人だけの時間を、1日5分でもつくる


「平等にする」よりも「それぞれに専用の時間を短く持つ」ほうが、多頭飼いでは現実的です。


だれも教えてくれない、多頭飼い介護の小さな知恵

ここは、介護の本にもあまり書かれていないところです。多頭飼いのお宅で試していただきやすい工夫を挙げます。


1. ケアの順番を「元気な子が先」にしてみる


つい老犬を優先しがちですが、元気な子の要求を先に少しだけ満たすと、その後の割り込みが減ることがあります。おやつ1つ、声かけ30秒でも構いません。


2. においの変化を意識する


通院や処置のあと、老犬の体には病院のにおいが残ります。ほかの子が急に警戒したり、しつこく嗅ぎ回ったりするのは、そのためであることがあります。


  • 帰宅後すぐに合流させず、10〜15分ほど別室で休ませる

  • 体を軽く拭いて、家のにおいに戻してから合流させる


3. 記録は「1枚に全員分」


老犬だけの記録をつけると、ほかの子の変化に気づくのが遅れます。1枚の紙に全員の食事・排泄・様子を書くと、比べられるので変化が見えやすくなります。


記録する項目

老犬

ほかの子

食べた量・時間

排泄の回数・状態

睡眠(夜に起きた回数)

気になった様子


4. 「動線」をひとつだけ変える


家具を大きく動かさなくても、ドアの開き方や敷物の位置をひとつ変えるだけで、ぶつかりが減ることがあります。老犬が通る道と、若い子が走る道を交差させないのが要点です。


飼い主さんが倒れないための「配分」の話

多頭飼いの介護は、頭数が増えるほど休む時間が削られます。夜間に何度も起きる生活が続くと、判断する力も落ちていきます。


北九州市内は坂道や階段の多い地域があり、抱っこでの移動や車の乗り降りが負担になりやすい場所もあります。集合住宅で、夜鳴きの声を気にされる方もいらっしゃいます。


  • 1日のうち、30分でも「犬から離れる時間」を決めておく

  • 家族の誰が何を担当するか、紙に書いて分ける

  • 通院日は前後の予定を空けておく

  • 「今日はここまでにする」という線を先に決める


休むことは、介護を続けるための手立てのひとつです。 頑張り方を増やすより、休み方を先に決めておくほうが長く続きます。


お別れとそのあと|残された子のこと

多頭飼いのお別れでは、残された子にも変化が出ることがあります。食欲が落ちる、探して歩き回る、鳴く回数が増える、といった様子が見られることがあります。


  • いなくなった子の寝床やにおいを、急に全部片づけない

  • 散歩や食事の時間を、これまでどおりに保つ

  • 残された子と過ごす短い時間を意識してつくる


こうした変化は、時間とともに落ち着いていくことが多いとされますが、食べない日が続くときは獣医師にご相談ください。飼い主さんご自身の気持ちが追いつかないときも、抱え込まずに話せる場所を持っておいてください。


ご自宅で受けられるケアという選択肢

外部の手を借りる方法には、施設にお預けする形と、ご自宅に来てもらう形があります。多頭飼いの場合、老犬だけを連れ出すと、残る子にも移動する子にも負担がかかることがあります。


合同会社しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)にうかがう訪問型のケア事業者です。住み慣れたご自宅のまま、老犬のケアと、ほかの子の暮らしの両方を見ながらお手伝いできます。


すべてのサービスで、まず無料カウンセリングを行います。ご家庭の間取りや頭数、困っている場面をうかがったうえで、オーダーメイドでケアの形を組み立てます。


サービス

内容

料金

高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助

食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で

1時間 5,500円〜12,000円

療養犬・ターミナルケア 訪問介護

病気やケガ、手術後などの療養生活を自宅で支える

1時間 6,500円〜15,000円

レスパイトケア

介護するご家族が休むための時間をつくる

1時間 6,000円〜15,000円

病院帯同サービス

通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える

1回 10,000円〜15,000円

エンゼルケア(お花代含む)

お別れのあとのお世話

25,000円〜50,000円

グリーフケア

ご家族の気持ちのご相談(オンライン可)

1時間 3,500円〜


とくに力を入れているのがレスパイトケアです。介護するご家族が休むための時間をつくるサービスで、北九州市では扱う事業者が少ない分野です。共倒れを防ぐことを目的にしています。


ご予約制で、24時間のご相談に対応しています。原則として当日のお申し込みはお受けできませんが、緊急性が高いと判断した場合は、できる限り対応いたします。動物取扱業登録済(第16014号・保管)で、担当は愛玩動物救命士・愛玩動物看護師・愛玩動物介護士のいずれかがうかがいます。


よくあるご質問

老犬以外の子も一緒に見てもらえますか

無料カウンセリングの際に、頭数やご家庭の状況をうかがったうえで、対応できる範囲をご相談させていただきます。ご家庭ごとに内容を組み立てるオーダーメイドの形をとっています。詳しくはお問い合わせください。


ほかの子が人に慣れていなくても大丈夫でしょうか

はじめは警戒する子もいますので、無理に接触しない形から始める方法があります。カウンセリングのときに、それぞれの子の性格や苦手なことをお聞かせください。


通院の付き添いだけを頼むこともできますか

病院帯同サービスとしてお受けしています。普段の様子や記録を獣医師にお伝えする役割も担いますので、多頭飼いでご自宅を離れにくい場合にもご相談ください。


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通院に付き添い、普段の様子を獣医師にお伝えします

エンゼルケア/グリーフケア

お別れのあとのお世話と、ご家族のお気持ちのご相談


ご相談・ご予約

📞 093-982-0919(ご予約受付 8:00〜21:00)


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  • 動物取扱業登録済(第16014号)/愛玩動物救命士・愛玩動物看護師・愛玩動物介護士が対応します


ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。


まずは、しっぽに声を届けてください。

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