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老犬のマッサージ|血行と気持ちを整える触れ方

8 時間前
読了時間: 10分

年をとった愛犬の背中に、そっと手を置く時間が増えてきた——そんな方は少なくありません。


けれど、いざ「マッサージをしてあげたい」と思っても、どこをどう触ればいいのか分からず、手が止まってしまう。


強く揉んで痛がらせたらどうしよう、と怖くなることもあります。


ここでは、道具も特別な技術もいらない、今日から家でできる触れ方をお伝えします。


この記事でわかること

  • マッサージを始める前に確認しておきたい「今日は触らない方がいいサイン」

  • 力の入れ方・時間の長さなど、老犬に合わせた基本の触れ方

  • 首、背中、後ろ足など、部位別の具体的なやり方

  • 寝たきりの子、認知症のある子、痛みがありそうな子への考え方

  • 触れた記録が、動物病院で役に立つ理由


老犬にとって「触れること」が持つ意味

犬は年をとると、筋肉が落ち、同じ姿勢でいる時間が長くなります。寝ている時間が増えると、体の一部にだけ体重がかかり続け、血の巡りが滞りやすくなると言われています。


そこに人の手が触れることで、体が温まり、こわばりがゆるむことがあります。ただし、これは医療行為ではありません。病気を治すものでも、痛みを取り除くものでもない、という前提を持っておいてください。


もうひとつ見過ごせないのが、気持ちの面です。目や耳が衰えてくると、犬にとって「触られている」という感覚は、飼い主さんの存在を確かめる大切な手がかりになります。


そして、触れている側にも変化が起きます。毎日手を当てていると、昨日と違うこわばりや熱っぽさに、飼い主さん自身が気づけるようになります。


始める前に|今日は触らない方がいいサイン

良かれと思ってしたことが、負担になってしまう場合もあります。次のような様子があるときは、マッサージを控え、かかりつけの獣医師にご相談ください。


見られる様子

考えられること

体の一部が腫れている・熱を持っている

炎症が起きている可能性

触ろうとすると唸る・噛もうとする

痛みがある可能性

体が震えている・呼吸が速い

体調が良くない可能性

手術や処置を受けた直後

傷口への負担

しこりのような膨らみがある

自己判断せず受診が必要


「いつもは平気なのに、今日は嫌がる」という変化は、特に見逃さないでいただきたいサインです。犬は痛みを隠すことがあるため、こうした小さな拒否が唯一の手がかりになることがあります。


持病がある子、投薬中の子は、始める前に一度、獣医師に「家で体をさすってもよいか」と確認しておくと安心です。診察のついでに聞くだけでも構いません。


基本の触れ方|まず「手を置く」ことから

いきなり揉み始めないでください。これが、あまり語られていない大事なポイントです。


まず、自分の手のひらを数秒こすり合わせて温めます。そのうえで、犬の肩や背中に、ただ手を置きます。それだけで数十秒。


老犬にとって、冷たい手が急に触れることは、それ自体が驚きになります。 手を置いて呼吸が落ち着くのを待ってから、動かし始めてください。


力加減の目安

  • 自分のまぶたの上を触っても痛くない程度の圧

  • 指先ではなく、手のひら全体で面として触れる

  • 「揉む」より「さする」「支える」イメージ


時間と回数の目安

  • 1回5分程度から。長くても10分前後で切り上げる

  • 1日に何度もより、毎日同じ時間帯に短く

  • 起き抜けすぐより、少し体が動いたあとや、就寝前が向いていることが多い


途中で犬が立ち上がったり、顔をそむけたりしたら、そこで終わりにします。やめどきを犬に決めてもらうと、次も受け入れてもらいやすくなります。


部位別のやり方

関節そのものを強く押さないこと。これが全体を通しての共通ルールです。触れるのは、関節の「まわりの筋肉」です。


部位

触れ方

気をつけたいこと

首・肩

首の付け根から肩へ、手のひらでゆっくり流す

のど側は圧をかけない

背中

背骨の両脇を、首から腰へ一方向にさする

背骨の上は押さない

腰・お尻

手のひらで円を描くように、軽く温める

後ろ足に力が入らない子は特に優しく

後ろ足の太もも

太い筋肉を上から下へ包むように

膝や股関節を曲げ伸ばししない

前足・指の間

指の間を1本ずつ、指の腹でなぞる

爪や肉球を強く押さない

耳の付け根から先へ、軽くつまんで引く

耳の中は触らない


後ろ足が弱ってきた子

老犬では後ろ足から筋肉が落ちていくことが多く、太ももがやせて硬く感じられることがあります。上から下へ、手のひらで包んで流すように触れます。


無理に足を曲げたり伸ばしたりする運動は、ご家庭では控えてください。関節の状態は外から見えないため、判断は獣医師の領域です。


指の間は、意外と見落とされる場所

散歩の回数が減ると、爪が伸び、指が開きにくくなることがあります。指の間をなぞる触れ方は、爪や肉球の状態を確認する機会にもなります。


赤み、におい、傷、毛の絡まりに気づいたら、そのタイミングで相談できます。マッサージは「観察の時間」でもあります。


状態別に考える

寝たきり・ほとんど動かない子

体の下側になっている面は、圧がかかり続けています。体位を変えるタイミングに合わせて、下になっていた側を手のひらで温めるように触れる方法があります。


ただし、体位変換そのものに不安がある場合は、無理をしないでください。持ち上げ方を誤ると、かえって負担になることがあります。


認知症の症状が見られる子

夜に鳴く、同じ場所をぐるぐる歩く、といった様子が見られる子もいます。こうしたとき、強い刺激は逆効果になることがあります。


声をかけず、ただ胸や背中に手を置いたまま、自分の呼吸をゆっくりさせる。 これだけで落ち着く子もいます。気になる変化が続くときは、獣医師にご相談ください。


痛みがあるかもしれない子

痛みが疑われる場面では、マッサージは向きません。さすることで一時的に落ち着いて見えても、原因は残ったままです。


  • 特定の場所を触ると体をよじる

  • 抱き上げるときだけ声を出す

  • 寝る姿勢がいつもと違う


こうした様子は、受診を検討する目安になります。


誰も教えてくれない話|触れた記録が、診察室で役に立つ

マッサージを続けている飼い主さんに、ぜひやっていただきたいことがあります。触れたときに気づいたことを、ひとことメモに残すことです。


診察室では、犬は緊張して普段と違う様子を見せることがあります。家での様子を伝えられるのは、毎日触れている飼い主さんだけです。


記録は難しく考えなくて構いません。カレンダーの隅に一行で十分です。


記録する項目

書き方の例

日付

4/12

嫌がった場所

左の腰、触ると振り返る

体のようす

右の後ろ足が硬い

生活のようす

夜中に2回起きた


こうしたメモが数日分あると、獣医師にとっては「いつから、どのように変わったか」という手がかりになります。スマートフォンで短い動画を撮っておくのも一つの方法です。


ひとりで抱えなくていい、という選択肢

毎日のマッサージは、短い時間でも、続けるとなると体力と気持ちを使います。介護そのものが重なってくると、「休むことに罪悪感がある」と話される方もいます。


わたしたち合同会社しっぽは、北九州市内全域(門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区)で、高齢犬・シニア犬・療養犬のケアを行う訪問型のペットシッターです。施設にお預かりするのではなく、ご自宅にうかがう形ですので、移動の負担をかけずに、住み慣れた場所のままお手伝いできます。


医療行為は行いません。わたしたちがお手伝いできるのは、食事・排泄・体位変換・見守りといった日々のお世話、通院の付き添い、そしてご家族が休むための時間づくりです。


すべてのサービスで、まず無料カウンセリングを行っています。ご家庭の状況をうかがったうえで、必要なかたちを一緒に考えます。


サービス

内容

料金

高齢犬・シニア犬 訪問介護・介助

食事・排泄・歩行などの介助をご自宅で

1時間 5,500円〜12,000円

療養犬・ターミナルケア 訪問介護

病気やケガ、手術後などの療養生活を支える

1時間 6,500円〜15,000円

レスパイトケア

介護するご家族が休むための時間をつくる

1時間 6,000円〜15,000円

病院帯同サービス

通院に付き添い、普段の様子や記録を獣医師に伝える

1回 10,000円〜15,000円

エンゼルケア(お花代含む)

お別れのあとのお世話

25,000円〜50,000円

グリーフケア

ご家族の気持ちのご相談(オンライン可)

1時間 3,500円〜


料金は犬のサイズやご希望の内容によって幅があります。24時間対応・要予約で、原則として当日のお申し込みはお受けできませんが、緊急性が高いと判断した場合は可能な限り対応します。詳しくはお問い合わせください。


よくあるご質問

マッサージは毎日した方がいいですか

毎日でなくても構いません。犬の体調と、飼い主さんご自身の余裕に合わせてください。気が向いたときに5分手を置く、くらいの続け方の方が、長く続くことが多いです。


嫌がるのに続けても大丈夫でしょうか

嫌がるときは、そこで終わりにしてください。痛みや不快感が理由のこともあり、無理に続けると触られること自体を避けるようになる場合があります。いつもと違う嫌がり方をするときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。


病院に連れて行くこと自体が負担で、通院をためらってしまいます

移動や待ち時間の負担を心配される方は少なくありません。しっぽでは病院帯同サービスとして通院に付き添い、ご家庭での普段の様子や記録を獣医師にお伝えするお手伝いをしています。受診するかどうかの判断は獣医師の領域ですので、迷われている段階でも、まずはご相談ください。


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ご相談・ご予約

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ひとりじゃないよ。頑張らなくていいよ。


まずは、しっぽに声を届けてください。

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