ペットシッターに必要な資格と登録|依頼前に確認したいこと
更新日:10月19日
「シニアになった愛犬のお世話を、ペットシッターさんにお願いしたい」と考えたとき、多くの飼い主さんが気になるのが「資格は持っているのか」「そもそも無登録で営業していないか」という点ではないでしょうか。この記事では、ペットシッターに関わる動物取扱業という制度の基本と、依頼前に確認しておきたいポイントを整理します。老犬・シニア犬のケアでは特に見ておきたい視点もあわせてご紹介します。
ペットシッターに「動物取扱業」の登録は必要なのか
動物を預かったり、世話をしたりする仕事は、動物愛護管理法という法律にもとづき「動物取扱業」として都道府県や市などへの登録が必要とされています。ペットシッターのように、飼い主さんの留守中にご自宅などで動物の世話をする事業は、この登録の対象になるケースがほとんどです。
登録を行っている事業者には、事業所ごとに「動物取扱責任者」を置くことが定められています。動物取扱責任者になるには、一定の実務経験や知識・技術を持っていることを示す必要があり、無条件で誰でもなれるわけではありません。
つまり、ペットシッターを名乗って営業するには、
都道府県・市などへの動物取扱業の登録
事業所への動物取扱責任者の設置
という2つが前提になっている、と理解しておくとわかりやすいかと思います。
「資格」と「登録」は別のもの
ここで混同しやすいのが、民間の資格と、法律にもとづく登録の違いです。
区分 | 内容 |
動物取扱業の登録 | 都道府県・市などが行う法的な手続き。営業のために必須 |
動物取扱責任者の要件 | 実務経験・知識・技術等を満たしていることの確認。登録の要件の一部 |
民間資格(愛玩動物飼養管理士など) | 知識の習得を示す資格。取得は任意で、事業の登録要件を満たす一助になる場合がある |
「〇〇士」「〇〇認定」といった民間資格を持っていること自体は悪いことではありませんが、それだけでは動物取扱業の登録の代わりにはなりません。依頼を検討する際は、資格の有無だけでなく、登録が行われているかどうかを確認することが大切です。
依頼前に確認しておきたいこと
老犬・シニア犬、あるいは療養中の犬のお世話をお願いする場合、健康な若い犬をお願いするときとは見るべきポイントが少し変わってきます。
確認したいこと | 見るポイント |
動物取扱業の登録の有無 | 登録番号・登録している自治体名を確認できるか |
対応できるケアの範囲 | 投薬の補助、歩行の介助、床ずれ予防のケアなどに対応できるか |
急変時の対応方針 | 体調が急に変化した場合、どう連絡・対応するか事前に説明があるか |
かかりつけ獣医師との連携 | 既往症や服薬内容を共有し、必要に応じて相談できる体制か |
訪問か施設預かりか | 自宅での対応か、施設への移動が必要かどうか |
不明な点があれば、契約前に遠慮なく質問してみることをおすすめします。誠実な事業者であれば、登録状況やケアの範囲について、きちんと説明してくれるはずです。
老犬・シニア犬のケアで訪問型が選ばれる理由
高齢になった犬は、視力や聴力、足腰の力が少しずつ弱くなっていきます。慣れない場所への移動や、知らない環境で過ごすこと自体が、体力的にも精神的にも負担になる場合があります。

施設預かりと訪問型で、老犬にかかる移動や環境の負担を比べた図です。
こうした事情から、施設へお預けする方法だけでなく、ご自宅にうかがう訪問型のケアという選択肢もあります。住み慣れた部屋、いつものにおい、いつもの寝床のままケアを受けられることは、環境の変化に敏感になりがちな老犬にとって、負担を減らす一つの方法になり得ます。
北九州市内は、区によって坂の多い住宅地や、車での移動が前提になるエリアもあります。足腰が弱った老犬を抱えて外出すること自体が飼い主さんの負担になっている、というお話も少なくありません。訪問型であれば、移動そのものが不要になる点も、検討材料の一つになるかと思います。
終末期・看取りが視野に入る場合の視点
老犬のケアを考えるとき、いずれ看取りの時期が近づいてくることを意識される飼い主さんも多いのではないでしょうか。この段階では、単なる「お世話」だけでなく、
痛みや不快感をやわらげるための工夫(体位の調整、環境の整えなど)
食欲や排泄の変化への向き合い方
飼い主さん自身の心の負担への配慮
といった、より踏み込んだケアが必要になる場面が出てきます。こうしたケアは、動物取扱業の登録を行った上で、老犬・シニア犬や療養中の動物に特化して対応している事業者に相談してみるのも一つの方法です。
体調の変化については、素人判断で「大丈夫」「もう危ない」と決めつけず、かかりつけの獣医師にご相談ください。ケア事業者と獣医師の両方と連携できる体制があると、飼い主さんの安心にもつながります。
まとめ
ペットシッターへの依頼を検討するときは、資格の有無だけでなく、動物取扱業の登録という法的な裏付けがあるかどうかを確認することが、安心して任せるための第一歩になります。特に老犬・シニア犬の場合は、ケアの範囲や急変時の対応、そして環境の変化による負担にも目を向けていただければと思います。合同会社しっぽは、北九州市内全域で、ご自宅にうかがう訪問型のケアを行っています。動物取扱業の登録のもと、老犬・シニア犬・療養中のペットに特化したケアや、看取り・終末期のケア、エンゼルケアにも対応しています。
よくあるご質問
質問:動物取扱業の登録番号は、どこで確認できますか?
事業者のホームページや契約書類に記載されていることが多いですが、記載がない場合は直接問い合わせて確認する方法があります。誠実な事業者であれば、登録している自治体名や登録番号を答えてもらえるはずです。
質問:民間資格を持っているシッターさんなら安心できますか?
知識の裏付けとして参考にはなりますが、それだけで十分とは言い切れません。資格の有無に加えて、動物取扱業の登録があるか、老犬や療養中の動物への対応経験があるかもあわせて確認することをおすすめします。
質問:訪問型のケアと施設に預ける方法、どちらが老犬に向いていますか?
一概にどちらが良いとは言えず、犬の性格や体調、飼い主さんの生活スタイルによって向き不向きがあります。移動そのものが負担になりやすい老犬の場合は、ご自宅で受けられる訪問型を選択肢の一つとして検討してみる方法もあります。詳しくはお問い合わせください。
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